テスト

本殿に入ったとたん黄金の装飾が眩し過ぎて ついに両手で目を覆ったまま うつ向いてしまいました。目を閉じても なおその光輝く黄金の残像はしばらくは消えませんでした。
それこそサングラスも何も なかった江戸時代 将軍様たちはどのようにしてその眩し過ぎる部屋で過ごしたのか不思議でたまりませんでした。

数分後やっとその黄金の光にも目が慣れてき来ました。そして静かに目を開けるとそこには突き刺すような黄金の光が室内の壁や柱から発せられていました。
その部屋を拝殿と言うそうです。そしてそこは神聖な雰囲気に包まれ何となく肌寒く感じました。さらに上から人々を見下ろすのは天井に描かれた無数の龍でした。

髪の毛のように細かく描かれたその龍はあまりに細かすぎるため修復は不可能になっているそうです。それでも保存状態は良好のようでした。

さて2009年 東照宮では世界遺産登録10周年を記念して一人3000円で特別拝観ツアーを実施したそうです。
ツアーでは普段 観光客が入れない拝殿(本殿)奥の〃着座(ちゃくざ)の間〃に入れたそうです。江戸時代そこは徳川一族しか入れなかった部屋だったそうです。

そしてツアー参加者は恐れ多くもその特別室に入場しました。するとまたしても黄金の光を浴びる事になります。それは まるで金銀財宝のお風呂に漬かったような気分でした。
さらに天井にはテレビドラマ水戸黄門の印籠(いんろう)でお馴染みの あの葵(あおい)の御紋が大きく描かれてました。(※葵の御紋=徳川家の家紋)

その真下には座布団が敷かれ その座布団は徳川家の一番偉い人だけが座れた特等席であったそうです。すると突然〃アヘー〃と言う物凄い大音量の〃おたけび〃が聞こえて来ました。

そこに現れたのは聖徳太子(約1400年の偉い人)のような恰好をした宮司(神社の人)さんでした。そして先ほどの声も〃おたけび〃ではなく祈祷(きとう=儀式の一種)でした。
特別祈祷(きとう)が終わった後はツアー参加者には葵のご紋入りの赤い盃(さかずき)やグラスさらには御福箸がプレゼントされました。

ツアー参加者に配られた記念品
着座の間の天井には葵の家紋が
徳川家の家紋でもある葵の御紋

ーーーーーこのあと五重塔と東照宮の修復についてです。

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