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紀元1世紀  ハトラ遺跡(イラン北部)

首都バグダッドから西北300キロのところにある

1~2世紀 イラクがパルティア(アルサケス朝=イラン系の王朝 紀元前3世紀~紀元後3世紀)の支配下にあったころ

 西方のローマ軍に対抗するためにハトラに軍事拠点が置かれた またハトラは宗教都市としても栄えた

ハトラ遺跡は ハトラと言われる大きなキャラバン都市の跡 周囲9×6.5キロ円形の城壁に囲まれた遺跡

シルクロードを渡るキャラバンが神殿に向かい旅の安全を祈願した場所でもあった 

ハトラ神殿はイラン イラク(ゾロアスター教)ギリシャ(ギリシャ正教)ローマ(カトリック)など様々な種類の宗教が混在した石造りの見事な 神殿となっている 

ちなみにこの時代まだイスラム教は存在していない 当時 ハトラの人々はラクダの食料調達や砂漠の案内をしていた

最初にオランダが発掘調査を行い その後 調査はイラク政府に受け継がれた

ハトラ遺跡を守る人
ハトラ遺跡
ハトラ遺跡10
ハトラ遺跡9
ハトラ遺跡8
ハトラ遺跡7
ハトラ遺跡6
ハトラ遺跡5
ハトラ遺跡4
ハトラ遺跡3
ハトラ遺跡2
ハトラ遺跡

(バロン神殿)ギリシャ様式

正面左に太陽神 中央に月の神 マルティン その右側は子供の神殿 アーチ状の3つの神殿からなる

メディウスの女神が見下ろしている 左上にはメディッサ アスクロティウス(頭部のみ) は医学の神

その他さまざまな神殿ほか 葬儀場や遺体を清める場所など ハトラの女神像などがある

ハトラの女神像

ハトラ遺跡もまたIS(イスラム過激派組織)の破壊を受けた

ISに取り壊されるハトラ遺跡
通称イスラム国による破壊行動

3世紀 ペルシャ支配の時代 ゾロアスター教が誕生する

226年(3世紀) ササン朝ペルシャ(イラン系)が同じくイラン系のパルティア(アルサケス朝)を倒す

首都はそのままクテシュフォン(イラク)となる 宗教はゾロアスター教  創始者はゾロアスター

現在多くの宗教に共通する天国と地獄の発想は この時のゾロアスター教が発祥だとされている 

ちなみにペルシャ人(イラン)以外にも中国シルクロードで活躍したソグド人もゾロアスター教を信仰していた

ササン朝ペルシャのイラク支配は7世紀まで実に400年近く続いた

ササン朝ペルシャの支配地域
開祖ゾロアスター
ソグド人(ペルシャ系)

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