テスト

今から14年前 僕は中国東北部 遼寧(りょうねい)省の大連で毎日小麦粉を練った生地と格闘をしてました。
例の中国伝統の包丁を使わず両手で生地を伸ばし〃あやとり〃の要領で細い麺を作り上げる あの手法の特訓をしてました。

当時 中国東北部では小麦粉が馬鹿みたいに安かった事を覚えてます。確か麻袋(15~30キロ)いっぱいで200~300円でした。
麺作りは学校まで通って20日間ほど特訓しましたが結局マスターは出来ませんでした。

ただ小麦粉の塊を勢いよくナイフで削り短い〃きしめん〃を作り上げる刀削麺(ドーショウメイエン)だけは簡単にマスター出来ました。
本場名古屋の〃きしめん〃にはかないませんがこの長さが短い〃きしめん〃も結構好きです。ちなみに僕は愛知県の出身です。

また大連には日本で一緒に働いた中国人の友達が数人いました。大連の田舎にある友達の家に招かれた際は毎日餃子作りを手伝わされ毎日水餃子を食べてました。
中国の大連では旧正月だけでなく来客があると必ず客に水餃子をふるまい接待する習慣があるそうです。

本場中国の水餃子は皮作りから始めます。手打ちうどんの様に小麦粉をこね その後 太い棒を使って丸く円盤状に皮を伸ばします。
中に入れる具材はキャベツより白菜が支流で包み方はだいたい日本の焼き餃子と同じです。

餃子の中にはニンニクを入れずに茹で上がった後 生のニンニクを かじりながら水餃子を食べるスタイルになります。

中国北部の水餃子の特徴はその大きさです。ひとつひとつの餃子がまるまるとふっくらして太ってます。皮はかなりの肉厚です。
茹で上がったばかりの水餃子の皮は まるでつきたてのお餅のように〃もちもち〃してます。

中国北部が大きな餃子を出すのに対して南部は日本のように小さめで可愛い餃子が出てきます。
ちなみに中国南部では水餃子より上海の小籠包(ショウロンポウ)や福建省の蒸し餃子のほうが有名です。また西安の いろいろな動物に見立てて包んだ芸術餃子も有名です。

中国 上海の小籠包(ショウロンポウ)
中国 西安の芸術餃子
中国福建省の蒸し餃子
刀削麺(長さの短いきしめん)

ーーこのあとラーメンと餃子の歴史についてです。

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