テスト

そして着工から1年4か月たった頃 タワー先端部分の鉄骨が組まれた事で東京タワー鉄塔は見事に完成しました。
東京タワーの鉄骨の三角形が幾つも重なったその構造は専門用語でトラス構造と言うそうです。

このスカスカ状態の構造により塔が強風をまともに受けたとしてもが塔をすり抜ける仕組みになってます。
計算上では東京タワーは木造建築が軽く吹っ飛ぶ風速90メートルにも絶える事が出来るそうです。

しかも鉄骨スカスカに組み立てる事により経費削減と鉄不足の解消に繋がったそうです。

鉄骨の組み立て作業を終えとび職人東京タワーの下まで下りて来ました。するとそこにはもう既に大量の丸太が準備されていました。
そして目に染(し)みる強烈なシンナーの匂いがして来ました。するとそこへは色鮮やかなペンキを付けた作業服の塗装職人たちが立ってました。

ここで東京タワーの建設はとび職人から塗装職人へとバトンが手渡されました。バトンを受け取った塗装職人は足元から次々と丸太の足場を組んでいきました。
金属製ではなく木製の丸太を足場に使う事により近隣への騒音公害とさらに電波への影響を避ける効果があったそうです。

数日後 丸太の足場は全て組み立てられこのとき東京タワーはまるで木造建築の塔へと変貌を遂げました。そのとき使われた丸太の量は なんと1万本以上だったそうです。   

そして塗装職人たちは次々と手にハケペンキ缶を持っての塔に組み立てられた丸太へと上って行きました。
塗装は下塗り中塗りそして最後の仕上げの上塗りの3段階を全てハケ塗りだけで行われる事になりました。

ただ塔のアンテナが設置される頂上部分だけは足場が組めずそこでの作業は困難を極めたそうです。
そして塗装作業から数日がたったある日 東京タワーの外観は非常にめでたい紅白模様に仕上がりました。

その紅白模様東京タワー展望台で極まれに結婚式を挙げたいと言う問い合わせがあるそうです。しかし残念ながら展望台での結婚式は受け付けていないそうです。

まるで結婚式を思わせるような紅白模様に塗られた東京タワー
鉄骨の組み立てが終了しやっと出番が回って来た塗装職人
東京タワーに組まれた1万本の丸太

ーーーーーこのあと最後の大事な仕事が残ってました。それは電波塔に〃魂たましい〃を投入する作業でした。つづきをどうぞ