テスト

そのとき僕は丸い円を描くように大きく〃ぐるり〃と回りながらある坂を上っていました。それは大きな竜巻をゆっくりとの上って行くようでした。
木造の柱や壁には漢字で書かれた様々なお札が張られてました。そして一周半を回ったところで地上16メートルの小さな窓のある頂上に到着しました。

そして今度は流し台の栓を抜いた時の水のように渦を巻きながら坂を下っていきました。
その不思議な形をした木造の塔は福島県の会津にある栄螺堂(サザエ)堂でした。その塔の変わった形が巻貝のサザエに似ているためその名前がついたそうです。

その木造の塔は今から220年前の江戸時代に仏塔として建てられたそうです。そして塔の壁や柱は創建当時の木材が今もそのまま使われているそうです。

塔の下には入り口と出口がそれぞれ1つずつあります。入口から坂を右回りで上って左回りで下ります。一方通行のため塔の中で人とすれ違うことはありません。
この構造を二重らせん構造と言うそうです。

その昔 塔の中の通路には体中から無数の手が生えた三十三観音像が安置されていたそうです。そのため塔を上るだけで巡礼をしたのと同じ効果が得られたそうです。

一方 中国の桂林には直角に切り立った岩山がたくさんあります。そしてある岩山のふもとにはまるで天から降ってきたような高さ91.5メートルの鉄柱の棒が突き刺さってました。
天まで伸びるその棒は巨大なドリルの刃のようにも見えます。なんと その棒に巻き付いていたのは〃らせん階段〃でした。

このとき階段を上っている人がまるでアリのように見えてました。2007年 僕も桂林に行ったのですが残念ながらその〃らせん階段〃の事は知りませんでした。
しかし こんなんに上った日にはしばらくの間は目が回った状態が続くでしょう

巻貝をイメージして建てられた塔〃さざえ堂〃
中国 桂林の山のふもとに突き刺されたドリルの刃