テスト

ポカポカと晴れた陽気の気持ちのいい天気の日に何とも めでたいことを言う人がいました。その日は土曜日なのに日曜大工を始めるから鋸(のこぎり)が欲しいと言ってました。
必死で鋸を探すその めでたい人は なんと船の中の船長さんでした。そしてそのとき海の向こうからギザギザ模様が素晴らしいあの立派な鋸が見えて来ました。

そうです船長さんが探していたのは鋸(のこぎり)は鋸(のこぎり)でもあの鋸(のこぎり)山の事でした。
ちなみに土曜日に大工をしたとしてもその人がその日 休日であれば日曜大工になるそうです。

鋸山は高さ329メートルとさほど高くないにもかかわらず直角に切り立った山肌がギザギザ模様となり非常に目立ちます。
そのため古くから東京湾に入る船の目印になる役目を果たして来ました。さらに鋸山は平たんな土地が多い千葉県にあって数少ない山の一つでもあります。

しかし昔から何故か船が鋸山を超えると天気が変わると言われているそうです。

そしては鋸山の形成は ある科学者の話では200万年前に溜まった火山灰が100万年前に隆起(りゅうき)し出来たそうです。
また隆起(りゅうき)とは海面が地上の高さまで持ち上がる事を言うそうです。そして鋸山の地質は火山灰が蓄積(ちくせき)した疑灰岩(ぎょうかいがん)だそうです。

それら鋸山で産出される石を房州石(ぼうしゅうせき)と言い軽くて柔らかく成形しやすくさらに耐火性にも優れているそうです。
古代から昭和にかけて鋸山から切り出された石はその昔 関東一帯に運ばれて行きました。

そして横須賀軍港(神奈川県)や横浜港(神奈川県)そして東京湾要塞さらには江戸城(今は皇居)の建築素材として使われて行ったそうです。
今は鋸山での切り出し作業は終了しましたが しかし今でも様々な所で房州石(鋸山から切り出した石)を使った建物の石塀や敷石を見る事が出来ます。

またそれらの石に触れる事で かつての石切り職人や石を運んだ女性たちの苦労を感じ取ることが出来るでしょう

いびつな形が良く目立つ鋸山
江戸時代に浮世絵に描かれた鋸山
江戸時代に浮世絵に描かれた鋸山