テスト

突き当りの壁には三階建ての建物に相当する巨大絵画が掲げられていました。しかし近づいてみるとあら不思議その巨大絵画が手のひらサイズの絵に変わってました。

さらに絵の中のニコニコ顔のピカソと握手をしたかと思ったら今度は ふてくされたモナリザに服をつかまれました。
何ともユニークなその美術館は絵の中に様々な手品が仕掛けられた日光のトリックアート美術館でした。

そこで扱っているのは主に近代的な作品ですが なんと日光東照宮にも300年以上前に造られた手品のような〃あっ〃と驚く仕掛けがいっぱいありました。

そのとき僕はちょうど山道の参道を歩いてました。しかし歩いても歩いても なかかな東照宮の入り口にたどり着きませんでした。
それもそのはず東照宮は なんと東京ドームが〃すっぽり〃と入る広大な山の中にありました。

それでも何とか石段の遥か上に東照宮の入り口でもある鳥居の門が小さく見えて来ました。それを見たとき思わず息が切れそうになるほどの大きな〃ため息〃が出てしまいました。
しかしその石段を登らない事には永遠に東照宮にはたどり着きませんでした。仕方なく重い足を持ち上げ ゆっくり ゆっくりと石段を登りました。

すると あら不思議 あんなに遠くに見えていた鳥居が〃あっ〃という間に僕の頭上に来てました。それはまるで超高速エスカレーターに乗った気分でした。 

実はその石段の坂には遠近法が使われていて石段を登るにつれ道幅が徐々に道幅が狭まっていたのでした。坂の登り始める時の道幅は広く坂の頂上の道幅は狭くなってました。
その差は なんと1メートルも違うそうです。それで たった10段ほどの石段があんなにも遠くに見えたのでした。

まさにミスターマジックも〃びっくり〃の手品のような石段の坂でした。

また秋に訪れた際はその石段を登り切ったあと後ろを振り向くことをお勧めします。
そこには絵の具をひっくり返したようなピカソも〃圧巻あっかん〃の素晴らしい紅葉の世界が広がってます。

ふてくされたモナリザに服を引っ張られる観光客!日光トリックアート美術館!!
まさか日光の山奥でこれに乗った気分が味わえるとは夢にも思いませんでした。
遠近法により遥か遠くに見えた石鳥居!

ーーーーーこのあと日本最大の石鳥居についてです。

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