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あんこう鍋(茨木県)5 冬将軍の到来と来たらやっぱりこの鍋料理です。

〃あんこう〃のお腹の中の宝物でもある〃あんきも(海のフォアグラ=1万円)〃は冬の寒い時期になると目いっぱい肥大化しさらにうま味も増すそうです。
そんな御馳走を求め冬の茨城へとやって来ました。そこは あたり一面 白く降り積もった雪と荒々しい波が白い吹雪のようになってました。

やがてその白い波しぶきも大量の水蒸気となり霧へと変わって行きます。すると目の前が真っ白になりさらにその霧のような湯気からは美味しそうな匂いが漂って来ました。
その湯気をかき分けた先には 何とも美味しそうな鍋料理が現れました。しかもその鍋は あの高級食材をふんだんに使った〃あんこう鍋〃でした。

〃あんこう〃は美味しいだけでなくコラーゲンに加えビタミンの宝庫でもあります。
そのため美肌効果に優れ〃あんこう〃を食べた後の肌は まるで むきたての〃ゆで卵〃のようにツルツルのテカテカになるそうです。

そして海のフォアグラ〃あんきも〃は鍋に入れる際 溶けやすいので注意が必要との事です。さらに〃あんこう鍋〃以外にも〃あんこう〃を使った料理もたくさんあるみたいでした。

フランス料理のフォアグラソテーにそっくりのその香ばしい料理は〃あんきものバター焼き〃です。
さわやかな酸っぱさとコリコリした歯ごたえがたまらないその料理は〃あんこうの共酢和え〃でした。

そして表面は〃カラッ〃と揚がっているのに中身はジューシーに仕上がったその料理は〃あんこうのから揚げ〃でした。
フグ刺しも〃びっくり〃のその刺身は〃あんこうの刺身〃でした。さらに蒸した〃あんきも〃にポン酢と〃もみじおろし(辛子入り大根おろし)〃和えた一品料理までありました。

〃あんきも〃のバター焼き
あんこうの共酢和え
あんこうの刺身 
あんこう鍋

ーーこのあとなんと水を使わない鍋を紹介します。 

つづきをどうぞ 

あんこう鍋(茨木県)6漁師鍋どぶ汁の秘密!

どこからともなく豆の焼ける香ばしい匂いがして来ました。すると厨房では板前さんが炭火の上で あんこう鍋用の味噌を焼いていました。
炭火で〃こんがり〃と焼かれたその味噌は〃あんきも〃と一緒に裏ごしされ そして すり鉢ですり込まれて行きます。さらにその調味料(あんきも味噌)は4日間 熟成されます。

一方そのころ客室では鍋の中で大根と白ネギが黄色いカニみそのような調味料(あんきも)でコテコテに煮込まれていました。
しかしその鍋には残念ながら鍋料理には欠かせないある物が入ってませんでした。

そこへ慌てた様子で現れた店員さんが申し訳なさそうに鍋の中に投入したのは鍋料理には欠かせない〃だし汁(水分)〃では…ありませんでした。
そのとき鍋の中に投入されたのは なんと〃ぷるんぷるんぶよんぶよん〃のあの〃あんこう〃の身でした。実は〃あんこう〃は80パーセントが水分で出来ているそうです。

そのため鍋に水を入れる必要がないのでした。しばらくすると〃あんこう〃の身からは〃じわっ~〃と溢れるように汁が出て来て気づくと鍋の中はスープで満ちてました。

そもそもこの調理法は海に出ていた漁師さんが船の上で水を使わずに〃あんこう鍋〃を作ったのがきっかけとされてます。
その調理法は難しいため一般的に提供している店は少なく幻の鍋と言われているとも聞きました。

そしてその鍋料理の名前は 何とも汚らしい〃ドブ汁〃と言うそうです。
しかしその〃どぶ〃とは もちろんヘドロいっぱいの〃どぶ〃ではなく漁師言葉では言うところの〃どぶ〃とは全部と言う意味だそうです。

つまり水を使わず全部(どぶ)〃あんこう〃のみで作った汁と言う事でした。そのほかにも白く濁ったお酒〃どぶろく〃からその名が付いたという説もあります。

漁師風どぶ汁あんこう鍋

ーーーこのあと鍋の中央に幸せの黄金豆腐が浮き上がってきます。
つづきをどうぞ

あんこう鍋(茨木県)7幸せの黄金豆腐!

濃厚な〃どぶ汁〃にポカポカと浮かんでいるのは〃あんこう〃の胃袋や皮などの珍味の数々です。それらのコリコリまたはシコシコした食感がたまらない鍋料理でした。
しかし ここで残念なお知らせが一つあります。何故か食べても食べても肝心の〃あんきも(海のフォアグラ)〃の姿が見当たりませんでした。

一体 どこへ逃亡してしまったのか思いきや…その〃あんきも〃はもう既にその濃厚スープの中にじっくりと溶け込んでいるとの事でした。

何だか残念な気持ちになってしまいましたが しかし最後の最後に〃あっ〃と驚くサプライズが待っているのでした。
そしてスープのみとなってしまった鍋の中から〃お待たせしました。〃と言わんばかりにポッカリと黄金の豆腐が浮き上がって来ました。

早速その黄金豆腐をパクリと口の中に入れてたとたん なんと〃びっくり〃その豆腐はまさにあの海のフォアグラ〃あんきも〃でした。
それはスープに溶けずに生き残った まさに〃奇跡のあんきも〃でした。

しばらくすると口の中いっぱいに〃あんきも豆腐〃濃厚な味が広がります。そして体いっぱいでその〃あんきも〃の幸せな味を実感したところで めでたく今回の鍋も終了となりました。

そしてゆっくりと席を立ったところで〃ちょっと待ったー〃と店員がご飯と生卵 持ってやって来ました。

なんと 最後の締めくくりは〃あんきも豆腐〃ではなく鍋の余ったスープで作る〃卵入りのおじや〃でした。
でも僕は最後は〃あんきも豆腐〃のハッピーエンドで締めくくるほうが良かったような気がしました。

そしてすっかりその締めの〃卵入りおじや〃も食べ終わり気づくと呼吸をするのも苦しいほどに食べ過ぎてしまいました。
ふと視線を下へ向けるとそこにはそこにはもう一つの〃あんこう腹〃が出来上がってました。

鍋の底で生き残った奇跡の黄金豆腐〃あんきも〃