テスト

曼荼羅(まんだら)とは仏教の観点から見た宇宙観を現した仏教絵画の事ですが 上から見るとその曼荼羅そっくりの遺跡がインドネシアにはあります。

仏教の宇宙観を現した絵 曼荼羅(まんだら)

それが世界3大仏教遺跡の一つでもあるボロブドゥール遺跡です。(※残りの2つはカンボジアのアンコールワットとミャンマーのバガン遺跡です。)

9層からなる遺跡の大きさは 幅120メートル 高さ35メートル あり丘を土台にその丘の周りに安山岩を約200万個 積み重ねて作られています。

またインドネシアでは定番の調理器具 スパイスをすりつぶすときに使う石臼も ボロブドゥール遺跡と同じ素材 安山岩を使っているそうです。

安山岩は加工しやすい反面 劣化しやすい岩となってます。そして世界にある仏教遺跡の中でピラミッド状のものはボロブドゥール遺跡のみとなってます。

この遺跡は8~9世紀仏教の聖地として50~100年かけて建てられた仏教王国の遺跡です。(※なおボロブドゥール遺跡は正確には仏教と山岳信仰の混合遺跡となってます。)

およそ1000年前の大噴火によりボロブドゥール遺跡は灰の中に埋もれてしまいます。さらにそこに住んでいた人々も別の場所へと移り住んでしまいます。

そしてボロブドゥール遺跡は約1000年間 人々から忘れられた存在となってしまいます。

19世紀初め ボロブドゥール遺跡は のちにシンガポールを統治するイギリス人トーマスラッフルズが灰の中に埋もれていたボロブドゥール遺跡を発見します。

1816年イギリスに変わりオランダがインドネシアを支配するようになるとオランダ人は遺跡内で宝探しを始めます。

中央のストゥーパにカフェが作られたこともあったそうです。20世紀後半やっとユネスコが遺跡の修復に乗り出しました。修復には10年かかったそうです。

遺跡の回廊は時計回りに登って行きます。遺跡の壁には釈迦の生涯(正確には古代インドのシャカ国の王子ブッタの生涯)が文字のないコマ漫画のように描かれています。

中には旅人に食べ物を捧げる様々な動物たちの姿も掘られています。ただウサギだけは あいにく旅人に捧げる食べ物を持ち合わせていなかったようで

そのウサギはなんと自分の体を食べてくださいと旅人に差し出したそうです。 

遺跡頂上の中央には高さ16メートルの大きな仏塔が建ってます。

現在 仏塔の中身は空っぽで 以前 仏塔の中に入っていた大仏は博物館に移動され展示されているそうです。

ボロブドゥール遺跡の頂上には多くのインドネシア人(※異教徒※イスラム教徒)が参拝に来てます。

さらにインドネシア人は網上のストゥーパ(仏塔)の中に手を突っ込み中に入っている大仏を触ろうとしています。

女性は大仏の足 男性は大仏の右手の薬指に触れると願い事が叶うとされているからだそうです。大仏は全部で72体あります。

またボロブドゥール遺跡からアグン山をバックに見るご来光ツアーは開門前の入場となるため あらかじめホテルで申し込まなければなりません。 

天気次第で空が曇ってて日の出が見られないこともよくあります。またボロブドゥール遺跡は前回紹介したジョグジャガルタに非常に近い場所にあります。

★毎年5月9日 年に一回ワイサックと言う祈りの儀式(祭り)がボロブドゥール遺跡で行われ世界中から1200人の仏教徒が集まるそうです。

ボロブドゥール遺跡で年一回開催される 仏教の祭典〃ワイサック〃
5月の大祭ワイサックの様子

2013年 実際にボロブドゥール遺跡を訪れたときに制作したブログです。

ロブドゥール遺跡①
ボロブドゥール遺跡②
ボロブドゥール遺跡③
ボロブドゥール遺跡④