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トルコ人も普段は西暦を使用しているがイスラムの行事にはイスラム圏共通のヒジュラム歴を使用している

ヒジュラムとは移動を意味する

677年 イスラム教の創始者でもある預言者ムハンマドがサウジアラビアのメッカからメディナ(同じくサウジ)に移動した。その年がヒジュラ歴 元年となる

預言者ムハンマドの移動
メディナ(サウジアラビア)

太陰暦のイスラム歴は月の満ち欠けで1か月の長さが決まる

西暦より一か月間の長さが約1日少ない

ヒジュラ歴(イスラム歴)の一年は354日で西暦より11日間 短い

ヒジュラ歴では今年(2021年)は1442年になる

西暦とヒジュラ歴の長さ
イスラム歴は西暦より短い

ラマダン(断食祭)※2021年は4月13日から5月12日にかけて行われる

ラマダンはトルコではラマザン(又はラマザン バイラム)という

①礼拝 ②特別な料理を食べる ③ 親戚の家を回る を行う

断食期間中は日中(日の上っている間)口に物を入れてはならない

そのため早朝の暗いうちに朝食をとる 昼食は抜きとなる

空腹に耐えかねた人は喧嘩早くなる

ただトルコは それほど厳しくないのでつばくらいは飲んでもよい

食事開始時刻はアザーン(呼びかけ)によって知らされる

日が暮れると皆ドカ食いするためイスラム諸国の人は中太りの人が多い 当然 健康にも悪い

夕食は火の通っていないドライフルーツから食べる決まりとなっている

ドライフルーツ

ラマザンピテは直径40センチほどのパンほかビスタチオ入りのパンがよく食べられる

断食期間は1か月間続き その間 もし昼間 何か口にした場合は断食終了時期も伸びる(合計で30日間)

イスラム歴のカレンダーは西暦のカレンダーより11日間 短いため 毎年行われるダマランの時期も毎年11日間ずれ込む 

断食期間の夜は町がにぎやかになる

ラマダン明けには お年玉が配られる ラマダンが終わってから70日後には犠牲祭が行われる

ラマザン

クルバンバイラム(犠牲祭)※2021年は5月13日に行われる

トルコの2大祭りのうちの一つ もう一つはラマザン(ラマダン=断食明けの祭り)

イスラム教徒にとって大事な祭り

祭りの由来は かつて預言者が神への捧げものとソテジ分の子供を差し出したところ 神から子供の代わりに羊を差し出しなさいと言われたのが犠牲祭の始まり

その後 羊や牛をいけにえに捧げる祭りに発展した

今は牛や羊の肉 一頭分を買い 家族そろって肉を食べるのが一般的

一年間 食べ物に困らなかったことを神に感謝しながら食べる

余った肉は貧しい人に分け与えるという決まりもある

犠牲祭の初日 モスクに入りきれないほどの男たちがお祈りの為に集まる モスクに入りきれなかった人はモスクの外から祈る

テントの中にはいけにえ用の羊が何頭か入っている

羊は1匹 2万5000円から6万円 重さによって値段が決まる

牛は一頭 10万円~100万円と値段が高い

何人かの人が集まり共同で一頭買い上げる

買い上げられた羊や牛は食肉加工のテントに運ばれる

肉がさばかれるのは犠牲祭硝日と決まっている

地方では家の前で家畜をさばいている

しかし現在 イスタンブールでは公共の場で動物をさばくのは禁止されている

肉をさばく時 妊婦は立ち会ってはいけないというじんくつがある

さばかれた肉は7等分され内ひとつだけ自分らで食べる

のこった肉は親戚と貧しい人に分け与える

この日 すべての人が肉を口にする

肉以外に飴玉や小銭を子供たちに配る

犠牲祭の日は日本でいうところの大晦日となる

犠牲祭の日には大掃除に忙しい

犠牲祭の翌日から新年となり4日間 祝日となる

新年には親戚にふるまう おもてなし料理が作られる

犠牲祭の日いけにえとなる羊
トルコ 犠牲祭
トルコ 犠牲祭2
犠牲祭の日にさばかれた肉

1月 エーゲ海のラクダ相撲

遊牧民が始めた冬のビックイベント

この日のために鍛えられたラクダの戦いは見もの

遊牧民の血が騒ぐスポーツ

競技に参加するラクダの母は力の強いヒトコブラクダ 父は強靭な前足を持つフタコブラクダ

数100メートル離れたところからラクダを連れた人々が集まる

1000頭いるラクダの中から選び抜かれた100頭だけが競技に参加できる

一回の大会でラクダ一頭に付きは一試合のみ試合が行える

勝っても負けても 報酬はわずかな商品のみ

トルコ ラクダ相撲
ラクダ相撲
ラクダ相撲 (2)
エーゲ海のラクダ相撲2
エーゲ海のラクダ相撲

4月~5月 やり投げ競技大会

トルコ各地で行われる行事

やり投げ競技大会

4月23日 こどもの日

トルコでは4月23日は子供の日 各地で子供のイベントが開かれる

こどもの日

6月 26~28日 メンゲン シェフ祭り

メンゲンはトルコの中でも料理がおいしい地方 

メンゲン
メンゲン シェフ祭り
メンゲン シェフ祭り 伝統料理がふるまわれる

7月 オイルレスリング祭り (エディルネ)

エディルネ

トルコ東部 エディルネ の伝統行事

年1回行われる全国大会 

この大会でトルコで最も強い男が決まる

トルコ相撲(ヤールケレシ)  トルコの国技でもある

クスペット(革製のズボン)にエキストラバージンオイルを塗って戦う

600年の歴史がある伝統のスポーツ

ルールは相手を投げ相手の背中が地面につければ一本勝ち

ポイント制でもある 大会には1800人が参加し大統領も大会を見に来る

世界最古の格闘技でもある

オイルレスリング (2)
オイルレスリング祭り2
オイルレスリング祭り

12月 メブラーナ追悼祭

メブラーナはトルコ南部の特殊な宗教

グルグルと回りながら踊る儀式が特徴

メブラーナ追悼祭 セマー

クルド人の新年 ネヴローズ

正月のお祝いもトルコ軍の厳しい管理の元行われる

春を知らせる祭り だが

もともとは 昔 王により市民が抑圧されていた時代

民衆の放棄によって王政が倒されたことを記念して行われた祭りが始まり

ネヴローズ会場
ネヴローズ
クルド人の新年 ネヴローズ2
クルド人の新年 ネヴローズ

ウサギ占い

トルコ ウサギ占い


<目次>
1トルコの基本情報
2トルコの年中行事
3歴史1(紀元前 ヒッタイト帝国時代)
4歴史2(ローマ帝国東西分裂 紀元後~9世紀)
5歴史3(ビザンチン最盛期 10~15世紀)
6歴史4(ビザンチン滅亡 オスマン帝国時代へ)
7歴史5(オスマン滅亡 17世紀~第1次大戦まで)
8歴史6(トルコ共和国建国~現在)