テスト

心も体も癒される湯気がポカポカと立ち込めるその場所は群馬の草津温泉か または伊香保温泉の様でもありました。
そしてそこでに煮込まれていたのは何とも美味しそうな〃はんぺん〃のような…しかし残念ながらそれは食べ物ではなく生糸(きいと)生産ラインの まゆでした。

その工程では まゆを60度~98度の温度で20分煮込んで行きます。そうすることで まゆを柔らかくし糸をほつれやすくなります。煮込んだ まゆは一旦水で冷やされます。
そのときの まゆは糸引き納豆の豆のように無数の糸を引いてました。そして続いては髪の毛をとぐブラシの様な物が登場して来ました。

しかもそのブラシは円盤に取り付けられ正月のコマのように高速で回転をしてました。そこへ流しソーメンのようにして流れて来たのはグツグツに煮込まれた まゆでした。
そして まゆはそのまま高速ブラシの下を通過して行きます。どうやらその回転ブラシは湯上りあとのマッサージのように まゆをほぐしながら柔らかくしていたみたいでした。

そしていよいよ最終工程となる生糸を枠(わく)へと巻き付ける作業へとやって来ました。そこでは水槽の中から天井に向かって細く伸びた一本の線がありました。
一本に見えたその線は7つの まゆと7つの糸を決められた太さに巻き付けられた物でした。

そしてそのとき頭上には高速に回転する枠に生糸が勢いよく巻き付けられ見る見るうちに大きくなって行きました。
また まゆの糸に節があった場合は人の手で節を取り除き再び自動で巻き付けられて行きます。そのようにして光沢のある綺麗な生糸が造られていたのでした。

また機械は全自動で全く手間のかからない作業のようにも見えました。(※悪魔でもテレビで見ただけの印象です。)
そして生糸をまき終え一番最後に残った蚕(カイコ)の死骸は鶏や豚または魚の餌となります。

全て全自動で巻かれて行く大量の生糸 (1)
全て全自動で巻かれて行く大量の生糸 (2)
工場で巻き取られたばかりの生糸

ーーーーーこのあと日本の産業の基礎となった富岡製糸場の歴史を紹介します。

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