テスト

豊岡製糸場の煉瓦(れんが)造りの建物は一見 洋風に見えますがよーく見ると天井には日本古来の瓦屋根が使われ さらには壁や天井を支える骨組みには木材が使われています。
その木材と煉瓦を組み合わせた建築方法を木骨煉瓦象(もっこつれんがぞう)と言うそうです。さらに建物の太い柱に壁の煉瓦が食い込んでいるのが分かります。

それはあらかじめ太い木製の柱に溝が彫られその溝の中に煉瓦が詰め込まれていたのでした。
この建物の設計を手掛けたのが西洋建築はもちろん日本の建築も理解していたフランス人の設計士バスティアンでした。

しかし当時 江戸時代から活躍してきた大工職人たちにはフランス人バスティアンが書いた設計図が暗号のように見え全く読めなかったそうです。

なぜなら当時 日本の大工さんは圧倒的に尺貫法を利用したからでした。そのためメートル法で書かれたバスティアンの設計図は寸法が理解出来なかったのでした。
それでも大工さんたちは苦労に苦労を重ね富岡製糸場を完成させたのでした。工期は なんとわずか1年半だったそうです。

まさに和洋折衷(わようせっちゅう)のその建物は今で言うところの〃和風スパゲティー〃と言ったところでしょう
淡い桃色が特徴の製糸場の煉瓦は当時の人々にとっては赤々と燃える赤煉瓦に見えたことでしょう

それは当時 建築にに携わったすべての人々の熱い思いが今なお生き続けているからでした。

壁は西洋風の赤煉瓦を使用
屋根は和風の瓦を使用
骨組みにはふんだんに木材が使われました。

ーーーーーこのあといよいよ富岡製糸場の敷地内に潜入します。

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