テスト

当初の計画では東京タワー(日本電波塔)はその名の通り電波を発信するのが第一の目的でその形は展望台のないスリムな形であったそうです。
しかしその後 世界に誇れる高さと美しさを兼ね備えた鉄塔を造ろうと言う事になりそのときから常に意識していたのは鉄塔界の王者フランスエッフェル塔でした。

そこで東京タワー展望台を備え付けて王者エッフェルにも負けないような東京観光一大名所を目指すことになりました。
そして魅力のある展望台にするため場所選びが重要なポイントとなりました。もちろん展望台から眺める景色に工場などの煙があってはなりません。

さらに広大な土地と塔を支える強じんな地盤が必要となりました。そして最もその条件に適していたのが増上寺(ぞうじょうじ)の境内でした。
今でも東京タワー展望台から眺めることの出来る増上寺は江戸時代には なんと3000人もの僧侶がいたそうです。

工事は短期間で完成させなければならないため場所が決まるとすぐにお寺内のお墓を一部取り壊し大急ぎで工事が始まりました。
まずは鉄塔を支える4本の足の製作から始まりました。4か所同時に足元から鉄骨ひとつひとつ組み立てていきます。

そして高さ52メートルのしっかりとした4本の足だけが完成しました。このとき工事はまだ始まったばかりでしたがもう既に塔建設の中で最も厳しい難所が訪れました。
その作業は東京タワーがどの方向から力を受けても立っていられるようにきっちりした正方形でその4本の足を束ねなければなりませんでした。

組み付けた鉄骨の重さによってたわみが生じ空中で組み立てる正方形はなかなかきっちりした形にはなりませんでした。
正しい位置を保つのが難しく現場で職人たちが組み立てては修正を繰り返し ようやく〃きっちり〃とした正方形を完成させました。

しかしこの作業だけで なんと半年余りもかかってしまいました。

東京タワーの足元はまさにこのマンモスの足のように頑丈に造られた
建設途中の東京タワーの様子
この組み付け方法はマンモスの足のようなところからマンモス梁(はり)と呼ばれているそうです。

ーーーーーこのあと東京タワー建設に新たな問題が発生します。それを救ってくれたのはあの大国でした。つづきをどうぞ