テスト

東京の中心部から離れ郊外のちょっとした小高い山を登ったときの事です。上から土砂崩れのように勢いよく転げ落ちるようにして人が降りて来ました。
その人は血管むき出し状態の鬼の様な形相(ぎょうそう)でした。

さらに下腹部を両手で抑えていたところから見てどうやらその人は山登りの最中 運悪く腹痛に見舞われ急いでトイレに向かっているようでした。
今度は下からも大急ぎでを駆け登る人がやって来ました。その人も下腹部に問題が生じて慌ててトイレに向かってる様子でした。

どうやらその日のトイレは大盛況の様でした。しかしそんな大忙しの山登りの様子をこのあと東京タワーの階段でも見かける事となります。

その日 僕は自慢じゃないけど下腹部の調子は絶好調でした。そして階段を上る前にちゃんと用を済ませ準備万端東京タワー階段上りに挑む事になりました。
階段を踏みしめるように一段一段 急がず 焦らず〃ゆっくり〃と上って行きました。するとまたしてもあの下腹部に問題を抱えた集団が血相を変えて駆け上がって来ました。

僕は丁寧に〃トイレはそっちじゃありません〃と教えてあげるもその集団は全く聞く耳を持ちませんでした。
それもそのはず その人たちは なんとトレイルランニング(山登りマラソン)の試合の最中でした。そしてそのとき初めて大急ぎで階段を駆け上がる人々の謎が解けました。 

東京タワーでは10月10日体育の日に合わせて階段マラソン(体力測定)を実施しているそうです。
タワー階段は土日祝日の午前11から午後4時まで間 上る事が出来るそうです。なお下り階段は平日も解放されているそうです。

また特別展望台(223メートル)までの階段は非常用のため随時 閉まっているとの事でした。また階段には丁寧に段数と地上からの高さが表示してありました。
さらに階段上り口付近には〃体調の悪い方は階段のご利用をご遠慮ください〃と表示してありました。それは上り出したら最後上り切るまでエレベーターがないからです。

そしてめでたく600段(高さ125メートル)の階段を登り切ると表彰状のようなシリアルナンバー入りの小さな認定書(カード)がもらえます。

東京タワーの階段で行われたマラソン大会
上から下まで赤い鉄骨だらけ

ーーーーーこのあとエレベーターを使い展望台からの東京の夜景を楽しみます。つづきをどうぞ