(東京タワー１９)〃魂たましい〃を抜き取られた偉人たち　

今から20年前の話です。東京タワーの3階には薄暗く青白い光しか届かない通路がありました。さらにそこには濡れたぞうきんのような〃じめっ〃とした空気が流れてました。
そしてその通路を抜けたその先には背の高い欧米人が瞬きもせず〃カッ〃と目を見開いたまま〃ピクリ〃とも動かない状態で立ってました。

どうやらそこに集まった欧米人たちは遠い昔に魂を抜き取られた抜け殻のようでした。そんな欧米人に混じり江戸時代の武士も参列してました。

よく見るとそれらの人物はマリリンモンローやイエスキリストなど歴史上の偉大な人物ばかりでした。
そんな中とても魂を抜かれたようには見えない生き生きとしたアジア系の人物を発見しました。はて　この人はどんな偉業を成し遂げた偉人？と考え込んでいた　そのときでした。

突然　動くはずのない人形が動き出しました。それを見た僕は〃わっ〃と　びっくりすると　なんと向こうもこっちも見て〃びっくり〃している様子でした。
そのときお互い動くはずのない蝋人形が動き出したと思い〃びっくり〃したのでした。そうですそこは東京タワー3階の蝋人形館でした。

そして先程　僕と顔を見合わせて驚いた人は館内の店員でした。

館内は薄暗くさらに実物そっくりに造られた蝋人形は不気味その物そこは　まるでお化け屋敷のような雰囲気を作り上げていました。
それは僕にとって2回目の東京タワー登頂の思い出でした。(※一回目は中学生の時の修学旅行です。)

しかしその思い出の場所だった蝋人形館もその43年間の長い歴史に幕を下ろし3年前の2013年に惜しくも閉館してしまったようです。
そして間もなく40周年を迎える東京タワー水族館は今でも営業しているそうです。さらにタワー4階には手品の世界が絵画になったトリックアートギャラリーがあります。

東京タワーのふもとにあるそれらの娯楽施設をフットタウンと言い開業当時は科学館もあったそうです。
さらにフットタウンは東京タワーを支えるおもりとして重量な役割を果たしているそうです。

ーーーーーこのあとあの天を駆け抜ける東京タワーの階段上りに挑戦します。つづきをどうぞ