テスト

晴れた空に澄み切った空気 まさにその日は絶好のマラソン日和と言ったところでした。そして東京駅周辺では各種ランナーが軽やかな足の運びで爽快(そうかい)に走ってました。
さあ いよいよ交差点に差し掛かりました。そして横断歩道に差し掛かったところで恐らく各ランナー 一気に勝負に出てくると予想されます。

そしていよいよ交差点の信号が黄色から青に変わりました。すると僕は弾丸ランナーとなって血相を変えて飛び出しました。1人抜き2人抜きそして3人目を追い越しました。
そして目の前には大きくて風格のあるヨーロッパ風の赤煉瓦の建物が見えて来ました。間もなくゴールです。

そして出発5分前 飛び込むようにしてその赤煉瓦の建物の中へ入って行きました。間一髪のとこで東京駅発の列車に間に合ったとホッと胸をなでおろしてました。
しかし世の中そんなに甘くはありませんでした。そのとき駅構内のどこを見渡しても列車は なんと一両もありませんでした。

もしかして東京駅の列車はもう既に全部出発してしまったのだろうか?そんな馬鹿なと思いながらも近くにいた受付の人に聞いてみました。
すると なんとそこは東京駅ではなく三菱一号館と言う東京駅にそっくりな建物の美術館でした。それを聞いて僕は開いた口がふさがらず ああ..ご顎が外れそうになりました。

確かに室内をよーく見ると赤茶げた煉瓦の壁にいくつもの絵画が飾られていました。しかしその三菱一号館(美術館)も東京駅と同じ100年以上前に建てられた歴史ある建物でした。

さらにその美術館の近くには室内にガス灯がそのまま残るおよそ100年前の銀行を改装して造られた おしゃれな喫茶店もありました。
そして東京駅の近くには美術館だけでなく東京中央郵便局もありました。

その昔 郵便物をより早く届けようと東京駅から直接郵便局に向かって200メートルの専用線路が敷かれていたそうです。

でもしかし東京駅の目と鼻の先(※近所)に こんなに紛らわしい建物(※美術館)があるとは夢にも思いませんでした。

三菱一号館(美術館)
三菱一号館(美術館)

ーーーーーこのあとは 改装されたばかりの東京駅内部に侵入しますそこは目も開けられない眩しすぎる世界が広がってました。  
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