テスト

東京駅の中にあるずっしりと重そうな木製の扉を開けるとそこには風格と気品たっぷりの駅長室があります。
そしてその豪華な部屋の中から来客を出迎えてくれたのは真っ白い制服を着たこの部屋の主(あるじ)でもある駅長さんでした。

実はそのころ駅長さんは今まで自分がしてきた仕事の中で何か物足りなさを感じていました。
それは駅長だけでなく東京駅にとっても戦後60年以上たってずっと忘れられて来た仕事でした。

駅長室の壁の高いところには今もあの横山大観画伯が描いた〃富士の雲〃が堂々と飾られてます。
この絵は今から71年前の東京大空襲のときに無残にも焼け落ちた東京駅(なぐさ)めるため画伯が直々に持ち込んだとされています。

その絵をじっと見つめながら思い悩む駅長さんその時でした駅長さんの頭の中の電球が〃ピカリ〃と光りました。そうです そのときやっと駅長はそのことに気づきました。 
今の東京駅に足りなかったものとはまさに駅長室に飾られた横山画伯が描いた絵のような芸術性でした。

そしてさっそく東京駅を芸術性に溢れた創建当時の姿に戻そうと復元工事が開始されました。

建物の外観工事は創建当時の姿のまま残っている1階と2階部分ははそのまま残し60年前の突貫工事の時に取り壊された3階部分を新たに増設することになりました。

ひらめき名人の駅長さん(東京駅)
横山大観  富士の雲

–ーーーーーこのあと まず建築素材の製造から取り掛かります。そして地震知らずのハイテククッションが登場します。つづきをどうぞ