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仙台七夕まつり5 平和への願いを込めて百万羽鶴の平和七夕

実は現代の七夕まつりは7月7日には行われないようです。
仙台七夕もほかの東北の祭りと同じように夏休みに合わせてか本来よりも一か月遅い8月6日から8日までの3日間にわたって行われます。

七夕祭りの飾りつけは商店街の人々が何か月もかけて作るそうです。商店街には10メートル以上の竹を差し込む穴が用意されているそうです。
さらに天井に吊るされた滑車と紐を使い涼し気な飾りつけを次々と吊り下げていきます。

祭り期間中は大小さまざまな企業のロゴが入った飾り付けを目にすることが多いです。中には1本数百万円もする飾り付けもあるそうです。
大規模な飾り付けがされるのは一番町や中央通りなどのアーケード街と仙台駅周辺だそうです。

七夕まつりの初日の原爆の日には全国からなんと100万羽の折り鶴が送られてくるそうです。その折り鶴を18万羽ずつ5つに分けられそれぞれの場所に飾られるされるそうです。
その大量の折り紙作業は気持ちが遥か遠くの天の川(宇宙)まで飛んでいきそうなそんな気の遠くなる作業でした。またそれらの飾り付けを平和七夕と言うそうです。

夜 祭りが終わると一部の飾り付けを取り外し残りの飾りは折りたたむようにしてビニールで包んでいくそうです。そして通行人が触れられない高さまで引き上げるそうです。

そうやって深夜 早朝の飾り付けの盗難や破損を防いでいるそうです。

全国から集まった折り鶴は千羽鶴でも万羽鶴でもなく百万羽鶴でした。
その思いが広島長崎まで届けとこの飾りつけは全て折り鶴で出来ているそうです

ーーーーこのあと七夕の7つの縁起のいい飾り物を紹介します。

仙台七夕まつり6 7つの縁起のいい宝物

そもそも江戸時代の仙台七夕は白地の紙に黒い模様を描いた地味な飾り付けであったそうです。
それがどうして今のような鮮やかな飾りつけになったかと言うとそれは仙台が過去に起こった数々の悲劇が影響してました。

仙台は昔から相次ぐ戦争で何度も衰退(すいたい)の危機に直面しました。
そのたびに町の人が地域の復興と商店街の活性化を目指して次第に仙台七夕まつりも豪華になっていったそうです。

また仙台七夕では七夕の〃七〃にちなんで7つの大事な飾る付けがあるそうです。

1つ目は竹の枝に吊るされた短冊(たんざく)です。これはよく見かけるお馴染みの願いも事を書く札となります。
2つ目の紙衣(かみこ かみころも かみきぬ)は和紙で出来た和服の飾り物です。病や災いを防ぎ さらに裁縫が上達する効果があるとされてます。

3つ目の折り鶴は平和の象徴さらに健康と長寿の期待が望めます。そして4つ目の巾着(きんちゃく)は小銭入れのような形をしていて貯蓄と商売繁盛の願いが叶えられます。
5つ目の投げ網は綺麗に切り込んだ紙が網のような形をしています。こちらは豊漁を願うものになってます。

そして6つ目はくずかご(ゴミ箱)も綺麗な網目模様で出来ていてその中には飾りつけを作る際に出た切りくずが入ってます。
こちらは清潔と倹約(けんやく)や節約を願ったものになってます。

そして最後の7つ目は宇宙の流れ星が洪水のように流れ出しその様子を色鮮やかな飾りつけで表現した吹き流しです。またこの吹き流しは織姫の織り糸を現しているとも言われてます。
この吹き流しは5本で1セットとして1つの竹竿に飾られるのが正式な飾り付けとされてます。

これら仙台七夕の飾りつけはビニール等の素材を使わず全て和紙等の紙で作られているそうです。

それらの竹飾りの数はなんと3000本にも達するそうです。さらに七夕まつりの期間中は仙台市内で花火大会も行われるそうです。

七夕に欠かせない七つの道具
左が漁師の投げ網で右がくずカゴ

ーーーーこのあと1980年代に流行った懐かしのアニメが一宮七夕まつりに登場します。

仙台七夕まつり7 人気アニメが大活躍の一宮七夕まつり

アドバルーンほどの大きさの青い頭はドラえもんそして頭に角を生やした背の高いロボットはガンダムでした。その後ろには なんとも大きなドラゴンボールの悟空までいました。
それは子供の頃の家の隣の看板屋で見た光景です。それら1980年代に流行ったアニメは全てベニヤ板で出来た作り物でした。

僕の実家は愛知県一宮市はその昔 織物が盛んな所であったためか毎年7月末には織物の達人 織姫にちなんだ祭り七夕まつりが開かれます。その祭りは市を挙げての大イベントでした。

そして僕の家は看板屋に挟まれた場所にありました。そのため子供の頃から毎年6月から7月にかけて隣の看板屋でいち早くこれらの祭に使われるアニメのだしを見ることが出来ました。 
子供の頃は七夕の花飾りより断然こちらのアニメのほうが好きでした。そして夏休みの始まる前夜に七夕まつりも始まるのでそれが何よりも嬉しかった思い出があります。

さあ祭り当日 商店街のアーケードの入り口のところにはもう既に天井から地面に向かって涼し気に流れる滝のような飾り付けがされていました。 
その滝の様な飾りつけのトンネルをくぐると天井すれすれに設置された大きなアニメのスーパーヒーロー集団を見ることが出来ます。

1980年代に活躍していたこれらのアニメが一宮のアーケード街に集合していた。

ーーーーこのあとベニヤ板で出来たスーパーター(アニメキャラクター)が動き出しビックリします。

仙台七夕まつり8 きっと来るかつての栄光

愛知県一宮市の狭くて小さいアーケード街には入りきれないほどいっぱいの人気アニメの大集合してました。そして彼らはそこにファンタジーの世界を造り出していました。

しかしそのころ子供だった僕でもそれらが作り物だと言う事くらいは分かっていました。しかしその後〃あっ〃と驚く出来事が発生します。
それまでピッタリと静止していたゲゲゲの鬼太郎の目が突然 緑色に光り出しモクモクと煙を立てながら まるで蒸気機関車のように動き出しました。

僕はそれを見たとたん腰を抜かし開いた口がふさがらずあごが外れそうになったのを覚えてます。
まるで作り物のアニメに魂が吹き込まれたようなそんなリアルな演出に僕は子供ながらに絶句(ぜっく)しました。

まるでアニメ映画を見終えた気分でアーケードを抜けるとそこには古代の日本を思わせるような気品と風格に満ち溢れた真清田神社が現れます。
その神社は一宮市民の憩(いこ)いの場となってます。また大晦日と初もうでの時には多くの人が参拝に訪れます。

しかしそんな賑やかだった時代はいつの間にか通り過ぎ1990年代以降 日本は失われた20年と言われるほどのどん底の不況を味わうことになります。
その影響からか一宮七夕まつりもいつの間にかスーパースター(アニメ)不在の祭りとなってしまいました。

一方 天下の仙台七夕まつりも飾りつけだけで動きがないため ほかの東北の迫力ある祭りに比べて物足りないとの声もあります。
そのため本来の七夕とは関係ないダンスパレードや音楽コンサートで祭を盛り上げようと頑張っているみたいです。

数年後きっと日本にもかつてのような好景気が訪れると僕は信じています。
そのときは七夕の花飾りが仙台や一宮の夜空を自由気ままに飛び回るそんな動きのある素晴らしい祭が見られるでしょう

日本人が皆お金持ち気分を味わっていた1980年代の日本