テスト

すり鉢状のその穴に落ちたら最後 もがけばもがくほどズルズルと滑り落ち穴の奥へと引きずり込まれていきます。
そしてその穴の一番奥には魔物がパックリと大きな口を開けゆっくりと獲物が落ちてくるのを待ってます。

その遊具はアスレチックジムによくあるアリ地獄ですがそれとそっくりな形をした山が福島県にもあります。それがすり鉢状の形をした吾妻(あずま)富士です。
雪をかぶったその山の姿があたかも小型の富士山のように見える事からその名が付いたそうです。

山の頂上の穴の大きさは直径 約450メートルで穴の周り約1.5キロの距離を歩いて回ることも出来るそうです。その事をおはち巡りと言います。
〃おはち〃とは〃おひつ〃とも言いご飯を入れる丸い樽のような入れ物の事です。

春になり天気も徐々に暖かくなると吾妻(あずま)富士にも雪解けの季節がやって来ます。
雪山から徐々に山肌が見えるその様子はまるで吾妻富士が白いセーターを脱ぎ肌をあらわにしたようにも見えます。

すると山肌に〃待ってました〃と言わんばかりにその自慢の長い耳をピンと立て なんとも巨大な〃モンスターうさぎ〃が現れました。
それはもちろん本物ではありませんが山肌の雪が解けて見事な巨大うさぎの形を作り上げる自然にできた芸術作品です。

それを見た農家の人々は一斉に種まきを始めます。そのためその〃モンスターうさぎ〃の事を農家の人は春の〃種まきうさぎ〃と呼んでいるそうです。
しかし一般の人は〃雪うさぎ〃と呼んでいるそうです。しかしその自然に出来た〃雪のうさぎ〃は〃満月の餅つきうさぎ〃とは比べ物にならないほどハッキリとした形をしてました。

山肌に現れたモンスターうさぎの姿
アスレチックジムにあるアリ地獄
吾妻小富士の頂上はまるでアリジゴク