テスト

今や世界中に背の高いビルやタワーが建てられてますが ただあれだけ大きな揺れを経験した高層建築物は恐らくスカイツリーが初めてでしょう

2011年3月11日東北で発生した大震災により東日本全体で大きく揺れました。そのとき僕は東北から500キロ離れた愛知県にいましたがそれでも結構 揺れました。
そんな中 まるで横綱のズッシリとした足腰のようにビクともしない建物がありました。それは完成間近であった建設中のスカイツリーでした。

そしてそれはスカイツリーが地震に最も強い建物だという事を証明した出来事でもありました。

実はスカイツリーの内部には地震大国日本ならではの工夫がありました。さらにその構造は世界初の(こころ)みでした。
その工夫を(こ)らした構造とは まず塔の中心部にストロー状の空洞を造ります。その空洞に電柱のような芯棒を通します。

その(芯棒)の大きさは直径8メートルで高さが なんと375メートルそして重さは1万1千トンにもなったそうです。。
またその(芯棒)はスカイツリーの中にありながら独立して建っているため塔内部の壁と接するところはありません。

さらに塔内の地上200メートルの場所には地震の際 塔が揺れても(芯棒)が塔内部の壁に触れないようにオイルダンパー(クッション)が設置されています。
そうする事で地震が起きた際 スカイツリー本体と芯柱(しんばしら)と別々に動きその揺れを軽減する効果があるそうです。

その方法は法隆寺の五重塔(奈良県)からヒントを得たそうです。
それこそ千数百年前(東京がまだ武蔵国だった頃)法隆寺五重塔ではもう既にスカイツリーと同じ建築方法で建てられていたとはまさに驚きでした。

さらにスカイツリーの芯柱の中もストローのように空洞になっていてそこには停電等の非常時のみ使われる階段があります。その階段の段数は なんと2523段もあるそうです。
一番高いところまで行き元の場所に戻って来るのに必要な時間は軽く70分はかかるとの事でした。

スカイツリーの芯柱を説明した図
心柱の外壁を囲むダンパー
千数百年前創建の法隆寺の五重塔にもスカイツリーと同じ芯柱の建築方法が使われていた

ーーーーこのあといよいよスカイツリーが完成し運命の日がやってきます。つづきをどうぞ