テスト

建設中のスカイツリーの中心部には上から下まで筒状の空間がありその空洞の一番下ではもう既にゲイン搭(アンテナ棒)組み付け作業は完了していました。
そこでストローの穴(タワーの中の空洞)の中に串(アンテナ棒)を通すような感じでゲイン塔をスカイツリーの頂上部まで吊り上げるリフトアップ作業が開始されました。

リフトアップ作業と同時進行でゲイン塔にアンテナが取り付けられて行きます。そのゲイン塔の全体の重さは なんと3千トンにもなったそうです。
そんな巨大な鉄の塊(かたまり)をワイヤーと12個の油圧式ジャッキで6分に30センチずつゆっくりと塔の上まで吊り上げて行きます。

塔の中に設置された指令室でその油圧式ジャッキをコントロールします。
そのときゲイン塔と壁との隙間はたったの7センチさらにタワーは太陽の熱によって膨張し塔にゆがみが生じます。もちろんゲイン塔を通すとき隣の壁に当ててはなりませんでした。

指令室のコンピューターの画面上にはゲイン塔の傾きを調整する数字が少数点以下2桁で表示されていました。その誤差は なんと千分の3度までとなります。
まさに小さな針の穴に髪の毛のような細~い糸を通すようなそんな気の抜けない作業が続きます。

そして2011年3月1日 着工から2年8か月でついにスカイツリーは高さ600メートルを超えました。
そして昨年(2010年)完成したばかりの電波塔 中国広東省広州タワーの高さを抜きこのときスカイツリーは見事に世界一高い電波塔となりました。

さらにビルを含む全ての建造物の高さでは世界第2位となりました。(※1位はドバイにあるビルで高さは828メートルです。)

その網目模様がスカイツリーそっくりの広州タワー(中国)高さ600メートル
スカイツリーの一番高いところにあるゲイン塔(アンテナ)
東京スカイツリー634メートル(建築物世界第二位 電波塔世界第一位)

ーーーーこのあと建設中のスカイツリーは311の震災に打ち勝ちます。つづきをどうぞ