テスト

地下の奥深くからマグマが沸騰し今まさに地上へと吹き出そうとしてました。そしてついに〃ドッカーン〃と火山が大噴火し山のふもとから〃ドッ〃と煙が押し寄せて来ました。
するとそのモクモクと上がるその煙の中から〃ジョジョジョジョジョ ボオオッーーー〃と汽笛を鳴らして真っ黒の重たい列車が飛び出してきました。

そうですそれは火山噴火ではなく山のトンネルから大量の煙を吐きながら出てきた蒸気機関車でした。
そしてその機関車の運転席では全身汗だくになって働く作業員がいました。

その作業員はスコップを持ち穴を掘るようにして真っ黒の石炭を真っ赤に燃える炉の中に放り込んでいました。
そして油でギトギトのその運転席は多くの鉄パイプがむき出しになっていて まるでその複雑な構造は機械室そのものでした。

そして機関車は間もなく身寄りの駅に到着しようとしてました。運転手は運転席の沢山あるレバーの中からこれだと思うレーバーを一つ選びブレーキをかけます。
するとどこからともなく〃ガシャガシャ〃と鉄を引きずる音が聞こえて来ました。そして次の瞬間〃ガシャーーン〃と大衝突する音と共に機関車は無事 停車駅に停車しました。

乗客の乗り降りを済ませると機関車は何事もなかったかのように重たい体を ゆすりながら〃ゆっくり〃と走り出しました。
するとすぐに運転席の圧力計が下がり機関車は燃料の石炭をねだります。汗だくになった作業員は常に機関車に石炭を込めなければなりませんでした。

改めて昔の人が大変苦労していた事が分かりました。しかしそこである異変に気づきました。その機関車は走っても走っても 何故か周りの景色は出発した時のままでした。
これは可笑しいと慌てて外に出ると なんと そこは埼玉県 大宮市の鉄道博物館の中でした。道理で機関車はいつまでたっても前に進まないわけでした。

僕が子供のころ近所の公園に動かなくなった機関車が随時(ずいじ)展示してありました。僕はよく友達とその機関車の中に乗り込み顔中真っ黒になって遊んだことがあります。
そのため蒸気機関車は僕にとって思い出深い乗り物の一つです。

愛知県一宮市の大平島公園の蒸気機関車
蒸気機関車の運転席
忙しそうに石炭を込める運転手

ーーーーーこのあと鉄道マニア(テッちゃん)必見のお宝車両が次々と登場します。 
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