テスト

アーグラ(北部 イスラム王国 ムガル帝国の首都)ウッタル・プラデーシュ州

16世紀 アーグラはムガル帝国の都(首都)として栄えた

インドでは珍しくイスラム教徒が多い町 町の中心には金曜モスクがある

(アグラ カント駅) 16~19世紀 ムガール帝国時代に栄えた駅 

アグラ カント駅

(タージマハルが出来るまでの経緯)

タージマハルは17世紀 ムガール帝国時代 

第5代シャージャハーンが亡くなった妃(きさき=妻 ムムターズ マハル)をともらうために建てられた

シャージャハーン
ムムターズ マハル
シャージャハーンとムムターズマハル

タージマハル(建物の名前)は ムムターズ マハルの名がなまって出来た

ムムターズ マハルは14人目の子供を産んだ後 急死する 36歳であった

ムムターズ マハルは亡くなる直前に3つの願い事をした

①私が死んだら大きな建物を建ててください。

②14日番目の子供を次の王にしてください。

③私を最後の妻にしてください。①と③の願いはかなえられたが②の願いだけはかなえられなかった。

74歳で亡くなったシャージャハーンの棺は6代目の皇帝によってタージマハール内部の妃の隣に置かれた 

生前 シャージャは一時も妻を手元から離したくないと戦場にまで妻を連れて行ったというエピソードもある

(タージマハル)イスラム建築の最高傑作 高さは67メートルもあり 現在の価値の換算すると2億ドル(約200億円)

タージマハルには年200~250万の観光客が訪れる 入場の際は床を汚さないよう靴カバーをつける

入口の門は赤砂岩で出来ている 門の中は真っ暗 門の向こうにタージマハルが見える 

タージマハール入り口
タージマハル 東門
タージマハルの入り口のところにある建物  内部
門の向こうに見えるタージマハル
タージマハル (2)
タージマハル (3)
タージマハル (4)
タージマハル (1)
タージマハル2
タージマハールのミナレット2

インドイスラムの粋を集めて作られたタージマハルは世界で最も美しいイスラム建築とも言われている 

1632~1653年 2万人のペルシャ アラブからの技術者が20年余り(22年)の歳月を費やし完成させた

外観の壁には小麦粉に石灰 大理石を混ぜ さらに砂糖を混ぜ加えて作られた

タージマハルの壁

立てられたばかりのころのタージマハルの周りには花々が咲き乱れまるで植物園のようだった

建物が木々に浮かんでいるように見えた  

タージマハル (7)
タージマハル (6)
タージマハル (5)

イスラムの礼拝日に当たる金曜日は休みとなっている

満月の夜(5日間)はラマダン月と金曜日を除き夜間の入場ができる

(陶器 陶磁器)

外にはタージマハルの外観のタイルと同じ技術で焼かれた陶磁器が売られている

タージマハル(タイル)と同じ製法で作られた陶器
タージマハールの壁に施された装飾

土台となる大きな石に小さくて細かい石をはめ込み模様を描く 象眼ぞうがん細工 と言う芸術品

ぞうがん という芸術作品
ぞうがん という芸術作品

象眼細工のお皿は小さい物でも2~5万円する 大きなものは良質な大理石が使われ140万円もする

象眼細工で造られた芸術品 (5)
象眼細工で造られた芸術品 (4)
象眼細工で造られた芸術品 (3)
象眼細工で造られた芸術品 (2)
象眼細工で造られた芸術品 (1)
象眼細工
象眼細工 (2)

大きなものはスタンドグラスとしても使える 象眼細工の草木模様は もともとはヒンドゥー伝統の技法であった

タージマハルの象眼細工

アグラには今でも大理石加工の職人が働いている

タージマハルは墓であるが丸ドームにいくつかの塔がある作りは まるでモスクのよう

すべて白大理石で作られている 石に色を付けるのではなく色のついた石を削って使用した

東西南北どちらから見ても同じように見える設計になっている

建物内部の中央には透かし模様の入った鮮やかな花の模様の棺が置かれている

タージマハル内部の棺2
タージマハル内部の棺
ムムターズマハルの棺
棺に施された装飾

大きな石に小さな石をはめ込んで作られた模様

タージマハルはインド人にも人気で外にはインド人の行列が出来ている

タージマハル見学に来たインド人の行列

タージマハルの近くにはヤグナー川が流れている

タージマハルの近くには劇場がありシャージャハーンを題材にした劇が行われている

 

(大気汚染が深刻)
現在 タージマハルは保護のため周辺5キロ以内(又は500メートル)ではガソリン車の乗り入れが禁止されている

排気ガスを出さない電気仕掛けのオートリキシャ(バイクタクシー)が活躍している

さらに裁判所がタージマハル周辺の工場に閉鎖の要求をしている

過去にタージマハルの化粧直しが行われた タージマハルの壁に泥を塗り

洗い流すことで黄色から色へと変わる その泥は乾燥すると膨張するので吸引力がある

インド美容の泥パックがヒントになった 正面の修正だけで2年かかった 全部終了させるまでには10年以上かかる

タージマハル正面
タージマハルのチケット
タージマハルと噴水

完成後すぐに第5代シャージャハーンは皇帝の座を追われてしまう

シャージャハーンが妻 ムムターズ マハルにつぎ込んだお金は膨大だった

さらにタージマハルの建設に時間と費用を費やしすぎたのが原因となり王の座を追われることとなった

そのため自らの霊廟(れいびょう=墓の入った建物↓黒いタージマハル)は作れなかった

(マターブ バーグ メヘタブバーグ 幻となった黒いタージマハル)

マターブバーグから見たタージマハル

タージマハルを作ったシャージャハーンはタージマハルと向かい合うように黒いタージマハルを建設していた。

シャージャハーンは黒いタージマハルを自分のお墓にする予定だった。

※ちなみにヒンドゥー教徒は墓を持たない

幻となった黒いタージマハルの建設地
幻となった黒いタージマハル

しかしその後シャージャは王位の座を追われ 幽閉されてしまったため幻となってしまった。

黒いタージマハルは今 土台のみが残っている 今は英国庭園となっている 

タージマハル 庭園

昼間は人気が少なく夕方 夕日に染まるタージマハルを見に人が集まる

夕日に染まるタージマハル
タージマハルの隣のモスク


<もくじ>
1デリー③~オールドデリー(ムガル帝国時代のイスラム文化)
とデリー郊外の名所

2アーグラ①~タージマハル(イスラム建築の最高傑作)
3アーグラ②~アーグラ城(赤い城壁の大きな城)
4アーグラ③~遺跡や寺院など 残りの情報
5アムリトサル(シク教の聖地)
6シュリーナガル(水上マーケット 古いモスク)
7ラクナウ (イスラムモスクに大きな魚)
8オルチャ(ラジプト族の小さな王国遺跡)