テスト

いろはの〃くねくね〃坂を下り華厳(けごん)の大滝を過ぎ そして中禅寺の大きな湖を渡った頃 慣れない観光に疲れ気味でした。
そして日光山の山奥で観光バスを下ろされ そこである偉い人が祀(まつ)られた大きなお寺を観光するとの事でした。

その時はどうせ古くて地味なお坊さんがやってるさえないお寺を見に行く くらいにしか考えていませんでした。ところが〃どっこい〃そのあと〃あっ〃と驚く物を見てしまうのでした。

しかし木々の生い茂る森の中を歩いても歩いても砂利道が続いていました。そして大粒の涙と共についに口が裂けそうになるほどの大きな あくびが出てしまいました。
そのとき神社の柱の上では眠さを こらえきれずについに眠り込んでしまった猫がいました。その猫は〃眠り猫〃と言う有名な猫だそうです。

あまりの眠たさからその猫が羊に見えてきました。そしていつの間にか僕の頭の中では1匹2匹と羊を数えだし始めていました。
そうなると もう催眠術にかかったようになり真っすぐ立っていられなくなってしまいました。 そして目の前の石段に つまずいてしまい前のめりになったその時でした。

天から眩し過ぎるほど強烈な光が差し込んで来ました。黄金色に光り輝くその彫刻群の塊(かたまり)はあの日光東照宮のシンボル的存在でもある〃陽明門(ようめいもん)〃でした。
その豪華すぎる装飾を目にしたとたん僕は一気に目が覚めました。それは まるで仏壇をひっくり返してその仏壇仏具が空から降ってきたような驚きでした。

それは今から約30年前 僕が中学生のときの修学旅行で訪れた日光東照宮の思い出でした。

仏壇仏具が降ってきたと勘違いした日光東照宮の陽明門 
眠さに耐えられなくなってついに寝込んでしまった〃眠り猫〃

ーーーーこのあと400年前の東照宮が出来るまでの経緯についてです。

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