大正時代の始まり

1914年(大正3年)

　第1次大戦では日本は中国山東省の青島(チンタオ)でイギリスと組みドイツ　オーストリア軍と戦い　勝利を得た　日本はドイツから中国　青島の領土とパラオ　マーシャル諸島の領有権を獲得した

日本は当時4万人しかいなかった島に日本から85000人の日本人移住者を送った　結果　マーシャル諸島(又はパラオ島)の人口爆発と経済発展が起こった

また戦争の影響で世界的に物が不足し　それを補うため日本やアメリカでは生産が向上し結果　好景気へとつながった

第1次大戦で欧州各国が中国に介入する余裕がなくなったことをいい機会に日本は中国進出をたくらんだ21からなる条件を中華民国に突き付けた

対華21ヶ条要求は主に中国国内での開発権を求めるなどの内容　その後　日中間の関係は悪化した

(同年)鹿児島県の桜島が大噴火を起こし大隅半島が陸続きとなる

1915年(大正4年)

　兵庫県の甲子園にて第一回高校野球大会が開催される

(同年)東京大正博覧会が開催され750万の人が訪れた　

日本初の国産車を販売　

東京駅が開業する　

三越呉服店が日本初のデパートとして開業

1915年　広島県物産陳列館　完成　のちに原爆ドームとなる建物

1917年(大正6年)

　ロシア革命に多くの国が干渉する形で参戦した　日本もアメリカ　フランス　イギリス同様　ロマノフ王朝を支援する形でシベリアに出兵した

しかし出兵は失敗に終わる　ロシア革命は新政権ソ連が勝利し　日本は3500人もの戦死者を出した　戦費も10億円を上回り　領土獲得の野心を疑われアメリカとの関係も悪化した　さらに　のちにソ連との国交回復の障害にもなった

(同年)　第一次大戦の影響で沖縄の第一次産業であった砂糖産業が不況に陥った

そのため沖縄の人々はソテツ地獄と言う未曾有の苦境に陥った　米やイモも食べれず毒のあるそソテツを食べるような苦しみからそう呼ばれた

その苦境から脱するため沖縄から日本本土へ出稼ぎに行く人が20倍に増える

しかし沖縄の人は日本(本土の)人から身なり習慣や話す言葉の違いから家をかさないなどの差別を受けた

大正から昭和にかけ沖縄の日本化が急激に進んだ

1918年(大正7年)

　米価格の暴落から米騒動(暴動)が全国へ普及する

(同年)アメリカ発祥のスペイン風邪(インフルエンザ)は日本にも上陸し39万人が亡くなった

1919年(大正8年)

　中国吉林省で日中両軍が衝突した寛城子事件が発生した

(同年)東京節（パイノパイノパイ）が流行する

1920年(大正9年)

1920年　日本は国連に常任理事国として加盟した。

(同年)　東京に明治天皇と皇后(妻)を祀る神社　明治神宮が建てられた

（同年）尼港事件が起こるアムール川の中国とロシアの国境付近に駐留していた日本軍がロシア内戦に巻き込まれロシア人と中国人に殺された

1920年から25年間　日本が国連からの委託を受けサイパン島を統治した

パラオは日本統治下でインフラ設備や学校や病院が造られた　日本語教育も行われた

日本が投資を行ったためパラオの経済も潤った　パラオ　コロールは近代的な街に発展した

1921年(大正10年)

　闘病中の大正天皇に代わり皇太子(のちの昭和天皇)が摂政(せっしょう=代理で政治)を行う

1922年(大正11年)

　ソ連邦が成立　日本はソ連と国交を樹立した

(同年)　アインシュタイン博士が来日

1923年(大正12年)

　9月1日　正午　関東大震災が首都圏を襲った

震災後　大規模な火災が発生し東京は焼け野原となり10万人以上の死傷者を出した

その後　東京は道路拡張工事やインフラ設備が整い大復興を遂げるが

その数十年後　戦火に見舞われ再び焼け野原となる

1924年(大正13年)

　アメリカで排日移民法と言う日本人移民を受け入れない法律を作る

アメリカで日本人が増えすぎたためこのような規則を設けた

1925年(大正14年)

　東京　大阪　名古屋の主要3都市で全国初のラジオ放送が開始される

1926年(大正15年)

　日本放送協会NHKが設立される

(同年)　大正天皇が崩御し(亡くなる)昭和天皇が即位した

大正天皇は幼いころから発達障害を持ち　47歳の時　肺炎に伴う心臓麻痺のため　崩御する。

<目次>
１　明治前半(1868年～1885年)日本近代化(欧米化)の始まり
２　明治後半(1886～1914年)富国強兵　日清日露戦争
３　大正時代(1914年～1926年)第1次大戦　関東大震災

日本史　そのほか　の時代に起きた出来事