テスト

そこは群馬の山奥と言う事だけあってその冷え込みは非常に厳しいようでした。
そのため たとえ名湯 草津温泉と言えども やはり足湯だけでその寒さを乗り切るのは困難のようでした。そこで今すぐにでも湯船につかりたい気分でした。

温泉街で入浴場を探すとすぐに瓦屋根から立ち込める第一湯気を発見しました。
そして風呂桶とタオルをもって〃おじゃましま~す〃と中へ入ると なんとその湯気は うどん屋さんの湯気でした。

さらに第2湯気はラーメン屋さん第3湯気は おでん屋さんと思った以上に苦戦し なかなか温泉の湯気にたどり着くことが出来ませんでした。
そんな中 多くの温泉客が入店する建物の中から硫黄交じりの黄色く濁った湯気が立ち込めてました。そうですそれは間違いなく草津温泉の湯気でした。 

そして人混みをかき分けその先に見えて来たのは念願の湯船でした。そしてそのまま僕は浴槽に向かって頭から〃ちゃぽん〃と飛び込みました。
そのとき船から下ろされた大きな碇(いかり)の様にブクブクと沈み込む僕の体がありました。…..しかし残念ながらそうはいきませんでした。

あいにくその浴槽ではちょうどそのとき着物を着た女性による歌と踊りのショーが行われていました。
そして着物の女性は浴槽の周りに立ち大きな木の棒で湯船をかき混ぜながら〃どっこいしょどっこいしょ〃と歌を歌いながらリズムよく踊ってました。

その演技を〃湯もみ〃と言い浴槽の中をかき混ぜる事で温度を下げるだけでなく浴槽に沈殿する温泉成分を満遍なくかき混ぜる効果もあるそうです。

しばらくするとやっとそのショーが終わってくれました。そしてやっとお風呂に入れると思ったのですが残念ながらその温泉は熱すぎてとても入れる物じゃありませんでした。

突然祭りが始まったかのような草津の湯もみショー (1)
突然祭りが始まったかのような草津の湯もみショー (2)
海に沈む碇のようになりたかった。

ーーーーこのあとやっととっておきの温泉を見つけることが出来ます。そして美味しいうどんと出会います。

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