テスト

日本で麺料理といったら一部のうどん屋さんを除きほとんどの麺は製麺所で作られています。とりわけラーメン屋さんの麺はそのようです。
しかし韓国には特別な手法によりラーメンの麺を打つ麺職人がいました。そして僕は今から17年前(2000年)その麺職人のお店を訪ねました。

お店に入ると早速 台の上で麺職人が麺を打ってました。職人は大きく両手を広げ麺を目一杯伸ばして行きます。
長く伸びた麺の塊(かたまり)は まるで宙を舞う白い龍のようにも見えました。そして麺作りは最終段階に入ります。

すると職人は10本の指を〃バッ〃と広げ練った小麦粉の塊を使って なんと〃あやとり〃を始めました。
そうですそれは包丁を使わないで麺を細長く延ばして行くあの中国伝統の手法でした。すると麺は見る見る細長くなり次第に糸の束のようになりました。

そして見事にラーメンの麺が完成しました。そのとき客席からは大きな拍手が起こってました。

そしてウェイトレスが僕のところに注文を聞きに来ました。もちろんそのとき僕が注文したのはラーミョン(※韓国語でラーメン)でした。
そして待つこと数分あの麺職人が精魂(せいこん)込めて打った麺の特製ラーメンが運ばれて来ました。絹のように細いその麺はキラキラと光り輝いていました。

さあ箸でその麺をすくい一口〃パクリ〃とやりました。すると口の中〃いっぱい〃にラーメンの幸せの味が広がりました。

ところが なんと噛んでも噛んでも一向に腰がありません。その柔らかい麺は なんとインスタントラーメンの麺でした。
実は韓国ではラーミョン(ラーメン)とはそのインスタントラーメンの事を指すのでした。それを聞いたとたん僕は開いた口がふさがらず あ..あごが外れそうになりました。

しかしあの時ほど悔しい思いをしたことはありませんでした。そしてそのとき麺職人が打った特別な麺はジャージャンミョンと言うさらに特別な麺料理でした。

ラーメンの達人が打った特別な麺
ラーメンの達人が打った特別な麺
ラーメンの達人が打った特別な麺

ーーーーこのあとあの韓国の黒い御馳走ジャージャンミョンの全貌(ぜんぼう)が明らかとなります。 つづきをどうぞ