テスト

その日は皇居内宮殿晩餐会が開かれる予定になってました。宮殿の外には室内のどこからでも見る事が出来る場所に素晴らしい日本庭園がありました。
そして宮殿内には回廊と言われる長さは74メートルのキャッチボールが出来そうなくらい広い廊下がありました。また廊下の突き当りには季節ごとに違った絵画が飾られています。

そしてその宮殿晩餐会の会場となるのは豊明殿(ほうめいでん)でした。
また豊明殿の天井の高さは6メートルでその天井からは32個のクリスタルガラスで出来たシャンデリアが吊り下げられていました。

その豊明殿では演奏家が集まり晩餐会前リハーサルをしてました。

そして晩餐会が開かれると最も忙しくなるのが宮殿地下の食器室です。そこでは宮内庁が戦前から集めた食器が2万点以上用意されてます。
木箱の中には銀製ずっしりと重い食器が〃ぎっしり〃と入ってました。その食器の木箱は台車に乗せられ運ばれて行きます。

普通の晩餐会なら銀製食器が2000点と陶器類(とうきるい)が6000点 グラス類が600点も必要になるそうです。そしてその食器にもしっかりと菊の紋章が描かれてました。
日が暮れ晩餐会の時間が近づくと皇居二重橋赤い明かりが灯ります。そして晩餐会が始まると参加者が次々と入場して来て各自 席につきます。

参加者が全員入場し終えたのを見計らって音楽家たちによる生演奏が始まります。
すると広い宮殿の奥のほうから静かに歩きながら登場して来たのは今夜の主役でもある天皇陛下でした。

そして会場の最も目立つ場所に用意されたのが陛下の席でした。そこへ陛下が〃ゆっくり〃と腰掛けたところで演奏が〃ピタリ〃と止まりました。 
その後 参加者に向けての陛下の挨拶がありました。 

これらの内容はすべてNHKの取材によるものでした。しかし 残念ながら晩餐会で出された料理についての情報はありませんでした。

宮中晩餐会
豊明殿