テスト

秋田の店できりたんぽ鍋を食していた時の事です。しばらくするとやはり〃ちくわ〃が食べたくなり どうしても我慢できずに店員さんを呼んでしまいました。
しかしそれが大きな間違いでした。そして再びあの秋田美人の綺麗な店員さんが黒いメニューをもってやって来てました。

そこで手渡された黒いメニューの中には白菜 シイタケ ニンジン そして かまぼこの隣には念願の〃ちくわ〃の文字が堂々と書かれてました。
それでやっと待ちに待った夢にまで見た ちくわ鍋が食べれると思ったのですが なんとそのメニューは黒色つまりブラックリストならぬブラックメニューでした。

すなわちそこには通常きりたんぽ鍋に入れてはならない邪道とされる食材が書かれてました。もちろんきりたんぽ鍋専門店のこの店にもそんな邪道な食材は置いてありませんでした。
それを聞いたとき僕は肩が脱臼しそうなほど肩を落としガックリしました。

その理由としてはちくわはきりたんぽと見分けがつかなくなるだけでなく鍋の風味が変わってしまうからだそうです。かまぼこやはんぺんなどのその他の練り物も同じです。
ニンジンやシイタケについても風味がなくなるからだそうです。白菜は水分が多いのと甘味成分が含まれているからだそうです。

東北秋田の冬の寒さのように きりたんぽ鍋のその味も意外と厳しいようでした。

その出来事からはや17年が経ちその後一度もきりたんぽを食べるチャンスがなく今まで過ごしてます。

しかし来年の正月はお雑煮のおもちの代わりに焼きおにぎりを入れようと思ってます。そうすればきっと秋田のあの懐かしい味を思い出すかもしれません。
それともちろん〃ちくわ〃も入れる予定です。

夢にまで見た幻のちくわ鍋