テスト

ピューピューと鳴るのは笛の音そしてドンドンと太鼓が鳴る中リンリンと鈴が涼しい音を奏(かな)でていました。(※鈴が涼しい音 ちょっとしたダジャレです。)
そんなころ山車の中では仰向けになった人が額に汗し空を見上げながら手足をバタバタさせていました。

その人の手足に取り付けられていたのは日傘を持ってタコのような顔をした男女の〃ひょっとこ〃(2体)でした。
その男女の〃ひょっとこ〃は山車の舞台で得意のドジョウ踊りを披露し見物客を楽しませていました。その人形を手足で扱う見事な芸は足踊りと言うそうです。

さらに金や銀の着物を着た獅子やキツネがモップのようなカツラをかぶり手に神社のフサフサ棒をもって踊ります。
それらの演奏と演技を囃子(はやし)と言い昔は農家の人が担当していたそうです。今は多くの地元小学生が参加しているみたいです。

さあ祭りの多くの山車は近代的な建物が立ち並ぶ川越市のビジネス街にやって来ました。その通りにはラーメン カレー スパゲティーと美味しそうな店がズラリと並んでいました。
さらにマグロ サーモン イカにタコと美味しそうな寿司がグルグルと回る回転すしの店が見えてきました。

すると〃そんな回転すしに負けてたまるか〃と なんと今度は祭りの山車がグルグルと回転し出しました。
実はその仕掛けは川越まつりの最大の見せ場でもある〃ひっかわせ〃と言うスペシャル技でした。

それぞれの山車はある程度回ったところでピタリと停止しました。すると複数の山車が一斉に顔を見合わせました。
そして山車の舞台に立った獅子やキツネは そのまま相手の顔を見ながら祭りの舞を競い合うのでした。

ぐるりと回った後 顔を見合わせるそれぞれの山車
仰向けになって手足をばたばたとさせ踊る〃足踊り〃
祭りの山車はまさにこのようにして回り出しました。