テスト

アラジンの舞台は10世紀のバグダッド 

しかし主人公のアラジンは中国人だった

アラジンが魔法のランプを使う千夜一夜の物語の舞台にもなった

物語にはユーラシア大陸の様々な民族が登場する その中のアラジンは実は中国人である 冒険家の船乗りシンバットはインド人だった

千夜一夜物語

10世紀のバグダッド

チグリスとユーフラテス川の間で栄えたバグダッドにはユーラシア各地の富が集まった 

チグリスとユーフラテスの地図

今から1100年前のバグダッドは平和な時代が続いていた。 

円形上に作られた都市(円城都市)には政府機関の重要な施設が入っていた

都市をまもる外側の壁の高さは18メートルあったとされる 壁の中には多民族からなる3万人が働いていた

円の中心には軍や官僚が住んでいた そこにはカリフ(イスラム国家の指導者)の宮殿もたっていたとされる

ドーム屋根で出来た宮殿の一番高い所には360度くるくると回る槍を持って騎馬隊兵士の人形が取り付けられていた。 

その人形が手にした槍は必ず反乱がおこる場所(方角)を示していたとされる

円形都市の想像図

またバグダッドには当時 進んだ医学を持っていて高度な外科手術も行われていた

円城都市の周りには3万のモスクと市場や病院が100件以上建てられた

当時の病院はお金持ちの寄付により運営されていた 病院の前に市場を開き その市場の儲けで病院を運営していた

市場が繁栄すればするほど貧しい人が救われていった そのシステムは今も続いている 

(バラサ モスク) バグダッド最大 バグダッドのミンタカにある

バラサモスク

ムタナッビー通り 伝統の本屋街

イラク人は読書好きが多く 10世紀から続く書店も多く残っている しかし近年テロが相次ぎ存続に危機に立たされている

かつては知識人が多く集まる文明の中心地であったが 今ではほとんどの店のシャッターが下ろされている

ムタナッビー通り2
ムタナッビー通り

10世紀 アッバーシッド パレス

チグリス川のほとりに広がるバグダッド そのチグリス川のほとりに1100年前 栄えていたバグダッドの宮殿跡が残っている

アッバーシッド パレス

10世紀 スウェーデン ビルカ島

10世紀 イスラム帝国の首都 バグダッドが大繁栄をしていた時代 北欧スウェーデンのバルト海に浮かぶビルカ島で 

バイキング(北欧の支配者)とイスラム帝国が深い繋がりにあったことを示す品が見つかっている

イスラム帝国内で使われていた純度の高い銀貨が数千枚 見つかっている 当時ヨーロッパではまだコインは使われていなかった 

ビルカ島
ビルカ島で見つかったイスラム銀貨

13世紀(1258年)  モンゴル軍の襲来を受けイスラム帝国は滅亡する 

13世紀 イスラム帝国もティムール率いるモンゴル軍の襲来を受ける 円城都市も1万2千からなるモンゴル兵により徹底的に破壊しつくされる 

バグダードの戦い イラクにおける蒙古襲来の様子

当時の様子を現した書物にはチグリス川が赤く血の色で染まったと書かれている

また投げ捨てられた書物のインクで青く染まったとも書かれている イスラム帝国は そのとき500年間もの長きにわたる繁栄を終えた

その後 バグダッドは再び繁栄することなく今に至っている

イラクにおける蒙古襲来以降 16世紀のティムール帝国まで約400年間モンゴル系のイスラム王朝がイラクを統治する。

しかし その時 築かれたイスラム帝国の文化は十字軍によってヨーロッパにもたら されルネッサンスを生み出すきっかけになったとされている

特にイスラム帝国時代に書かれた医学書は のちの西洋医学に大いに貢献した

アラビア語で書かれたイスラム帝国時代の医学書はヨーロッパに渡りラテン語に翻訳 され400年間 医学の教科書として使われる

今はイギリスのケンブリッジ大学に保管されている 

医学書の作者 イブンシーナー
ラテン語に翻訳された医学書
イスラム帝国時代に書かれた医学書
医学書

13世紀 スタンシリア大学

赤煉瓦造りの世界最古の大学 13世紀の1233年 第37代カリフ(イスラム指導者)によって建てられた 

その後モンゴル軍の襲来を受け破壊されるが その後 再建

→続きを見る13 16世紀~20世紀 
ペルシャ オスマン時代を経て
イギリス支配へと続く

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