テスト

薄く白味の掛かった赤身の生肉がさっと湯にくぐらすだけで真っ白で美味しい茹で肉に変わるそんな魔法のような御馳走は〃しゃぶしゃぶ〃です。
そんな〃しゃぶしゃぶ〃の薄切り肉のようなペラペラの御馳走が群馬にありました。それが あの〃ひもかわうどん〃です。

残念ながら〃ひもかわうどん〃の起源は はっきりはしてませんが江戸時代(200~300年前)にはもう既に食べられていたという記録が残っているそうです。
そしてその後その平らなうどんが愛知県に伝わったのが〃きしめん〃で岡山に伝わったのが〃しのうどん〃だとされてます。 

さらにその〃ひもかわうどん〃が一般の人によく知られるようになったのは大正時代(約100年前)に入ってからの事だそうです。

当時 群馬県の桐生(きりゅう)市では織物工業が盛んで多くの女工さんたちが働いていました。
そんな忙しい女工さんたちが昼食に短時間で食べれる食べ物が平たく短い〃ひもかわうどん〃だったそうです。

普通のうどんの生地が厚さは1センチなのに対して〃ひもかわうどん〃はたったの2ミリだそうです。それは食べる時に噛みやすいだけでなくゆで時間も短く済みそうです。
普通のうどんが12分かかるところが〃ひもかわうどん〃はその半分の6分程度で茹で上がるそうです。さらに うどんはお腹に溜まりやすく働く女性にとって強い味方となったのでした。

その後 桐生市では織物工場の近くに次々と うどん屋さんが出来ていったそうです。

今でも桐生の市内には なんと100店舗のうどん屋さんがあるそうです。それは人口比で見た場合 香川県の讃岐さぬき(高松市)よりも多く日本一の店舗数だそうです。

そしてその9割の店で〃ひもかわうどん〃を出しているそうです。昔は秋冬用に温かいものを食べるのが一般的でしたが今は夏用の冷たいセイロもあります。
さらに その昔3センチ程度の幅だった物が進化して今では10センチを超える〃ひもかわうどん〃もあるそうです。

明治から大正にかけて織物工場で働いていた多くの女工さんたち
ひもかわうどんを打つ職人さん

ーーーーーこのあと世界一幅の広い ひもかわうどん作りに挑戦する職人さんについてです。

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