テスト

そのとき群馬県のうどん屋さんに集まった人々は誰も音を立てる事なく静かに平たいペラペラうどんを食べてました。
その静けさは宇宙空間に取り残された孤独な宇宙飛行士か?それとも太平洋の真ん中に寂しく浮かぶ一隻の小さな船のようでもありました。

そんな静けさの中 僕の目の前にも群馬名物の平ぺったい うどんが運ばれてきました。

僕は待ってましたと言わんばかりにフル回転の掃除機のように思いっきり下品な音を立てて うどんをすするつもりでした。
しかしそこで予想外の出来事が発生します。それは掃除機の故障か?〃ズッ〃と一口うどんをすすったところであっけなく口の中で うどんが詰まってしまいました。

それもそのはず そのうどんは なんと どんぶりいっぱいに広がる膜で出来てました。

僕はてっきり板前が麺を細く切るのを忘れてそのまま湯がいた物だと勘違いし〃怒り心頭〃で すぐに店員を呼びつけました。
しかしその膜うどんは なんと群馬名物の あの〃ひもかわうどん〃でした。話には聞いていたけど まさかここまでペラペラだとは思いませんでした。

そしてその〃ひもかわうどん〃の食べ方は箸を使い膜を折りたたんでレンゲの上に乗せてから食べるのが一般的だそうです。
よく見ると周りのお客さんも みんなハンカチを折りたたむようにしてその〃ひもかわうどん〃を上品に食べてました。

道理でその店は静かすぎるほど静かなわけでした。またその〃ひもかわうどん〃はワンタンの皮のようでもありました。
その つるりとした 膜うどんの食感がたまらない麺料理でもありました。

そして食後に飲んだホットミルクの表面にも〃ひもかわうどん〃のような綺麗で白い膜が張ってました。

これぞ群馬が世界に誇る膜うどん〃ひもかわうどん〃 (1)
これぞ群馬が世界に誇る膜うどん〃ひもかわうどん〃 (2)

ーーーーーこのあと〃ひもかわうどん〃の歴史についてです。

つづきをどうぞ