テスト

その昔 日本がまだ貧しかったころ話です。海がしけ荒れた天気が続いていました。そうなると漁師は船を出せなくなり漁にも出れない日も長く続いたそうです。

するととうとう食べ物は底をついてしまいました。そんなとき雷の音と共にやって来たのが救世主でもあるハタハタの群れでした。
ハタハタで飢えをしのいだ人々は九死に一生を得ました。そして人々は神とハタハタに感謝してその後ハタハタは漢字で魚編に神で〃鰰〃と書くようになったそうです。

ハタハタの肌には〃うろこ〃がなく表面はねべぬべしています。また骨が柔らかく非常に調理しやすくしかも食べやすい魚だそうです。

ハタハタに塩を加えて一年以上熟成させた調味料をしょつると言います。色はタイのナンブラーやベトナムのニョクマムと言った同じ魚醤(ぎょしょう)よりも濃い黒色をしています。

秋田県の海岸の町では見事な雨が降った日の夕食はしょつるを使った〃しょつる鍋〃を食べる家庭が多いそうです。

その鍋料理は土鍋にネギやセリなどの野菜とこれでもかと言わんばかりの大量のハタハタと調味料しょつるを入れて煮込みます。
その鍋の中に入っていたブツブツとしたその物体はハタハタの卵ブリコです。そのブリコのオクラのような粘り気と歯ごたえ十分の弾力とさらにプチプチとした食感がたまりません。

ハタハタのプリプリ卵 
心も体も温まる〃しょっつる鍋〃