(中堅ハチ公 ７) 野蛮な野犬捕獲人の登場！

毎日　駅通いの忙しい日々を送るハチはその体の白い毛も次第に汚れて行きました。
さらに当時　犬は安産の神様とされていて心無い信者にハチがしていた肩から首にかけてのベルトを外してお守り代わりに持ってかれてしまいました。

そんな時　運悪く治安を守るために出回っていた野犬捕獲人が野良犬(のらいぬ)を捕まえにやって来ました。
そのとき あいにく首輪を取られ体に何も身に着けていないハチは野犬捕獲人のターゲットの対象となってしまいました。

ほかの犬たちは野犬捕獲人の気配をいち早く察知し素早く縁の下に逃げ込んで行きました。しかし逃げ遅れたハチはとうとう野犬捕獲人の餌食になってしまいました。

当時捕まった野犬は　なんと直ちに撲殺されていったそうです。

そして鉄がこすれあうような〃キーーー〃と言う犬の甲高い悲鳴が鳴り響く中　次々と野犬の撲殺が実行されて行きました。そして　ついにハチの番が回って来ました。
殺害係がバットを大きく振りかぶった次の瞬間〃ボコッ〃と言う頭蓋骨(ずがいこつ)が砕けた音がしました。が　ハチは　なんと無事でした。

実はそのときハチの事をよく知る近所の巡査(じゅんさ)が間一髪のところで助けに入ったのでした。そしてハチの命は寸前の処で助かりました。実はそんな事が何度もあったそうです。

ーーーーーこのあとハチにある転機が訪れます。そして新聞デビューを果たすことになります。つづきをどうぞ