テスト

終戦(敗戦)を迎えるおよそ8か月前 日本は戦局の悪化によりついに老兵を戦地に送らざる負えなくなります。そのとき出兵命令が下ったのは なんと老人ではなく老犬でした。

1944年(72年前)10月12日 東京 渋谷ハチ公前では多くの人が集まり何やら式典が開かれていました。
そしてそこには日の丸の国旗を首に巻き付けられたハチ公像の姿がありました。なんと そのとき開かれていたのは忠犬ハチ公(老犬)像の出陣式でした。

そして忠犬ハチ公像は多くの人に見守られながら渋谷駅から姿を消して行きました。ハチ公像撤去の様子を伝える新聞記事はどれも勇ましく出陣するハチの様子を書いていたそうです。
その後 ハチ公像だけでなく渋谷から犬の姿も消える事となります。(※一部食料になったとのうわさも)

そんな騒動からおよそ半年後(戦争末期)日本各地の都市でアメリカ軍による暴風雨のような〃じゅうたん爆撃〃を食らうことになります。もちろん多くの日本人が犠牲となりました。 
そしてあの忠犬ハチ公像を造った彫刻家の安藤さんもアメリカ軍による東京大空襲で命を落としてしまいます。

1945年(昭和20年)8月15日 日本は終戦(敗戦)を迎えるのですが なんとそのたった1日前 保存されていたはずの忠犬ハチ公像が溶かされてしまいました。
結局 日本人にとって最も大事な寺の鐘や銅像を溶かしてまでも臨んだ戦争は無駄骨となってしまいました。

ちなみに溶かされたハチ公像の銅はその後 機関車の部品になったそうです。

8月15日終戦(敗戦)の日
国の宣伝に使われた〃忠犬ハチ公像の出陣式〃
蒸気機関車の部品へと生まれ変わった初代ハチ公像
ーーーこのあと途方に暮れていた多くの人々が町の再建に向け立ち上がります。 づきをどうぞ