テスト

そのブロック状の物体は中を見られたくないのか いつも派手な銀紙で覆われていました。その銀紙をはがせば中から味気ない色のチョコレートが出てきました。
しかしその色とは裏腹に甘いのにしつこくなく またその香ばしさ癖になる美味でした。実は宇宙を飛び回る人工衛星もそのチョコレートの銀紙ような派手な姿をしてました。  

ジャクサ宇宙開発センターの展示室では〃放送衛星ゆり〃や〃気象衛星ひまわり〃などの実物大に再現された模型を見ることが出来ます。
それらの衛星は全て仏壇仏具のように金ピカの紙で覆われていました。宇宙では気温100度以上の灼熱地獄と零下100度の極寒地獄がやって来ます。

そのためその金ピカのシートは人口衛星の機械を熱から守るための物でした。しかしその紙は大(だい)の大人が貼り付けたとは思えない程やぼでした。
それじゃ〃くしゃみ〃ひとつで貼り付けた金色の紙が吹き飛んでしまいそうでした。聞くところによるとそれらはなんとマジックテープで仮止めされただけだそうです。

しかし宇宙では空気抵抗がないので紙が剥がれる事はないそうです。それを聞いてやっと安心しました。
それにしてもその人口衛星の〃キンキラリン〃の姿は もう既に宇宙を通り越して仏教世界の阿弥陀部(あみだぶ)浄土(天国)に舞い降りたような感じでした。

さらに宇宙開発センターでは鹿児島県の種子島宇宙センターでロケットを打ち上げた際の発射音(3キロ離れた地点)を実際に聞く事が出来るそうです。(※ただ予約が必要です。)
そして人の背丈ほどの大きさ機械はロケットのエンジンでした。そのエンジンひとつで なんとジャンボジェット1機分の力を発揮するそうです。

さらに映像を使って今後ジャクサが打ち上げる予定の人工衛星の紹介もしてました。さすがのジャクサどの展示物を見ても素晴らしい物ばかりでした。
たいそうなものを見せてもらったので僕は最後に財布の中に手を突っ込みスズメの涙ほどの小銭を取り出し入場料を払おうとしたところ  なんと見学は全て無料でした。

 

実物大に復元された人工衛星の模型(JAXA)

ーーーこのあと〃つくばエキスポセンター〃に戻り科学について学びます。
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