テスト

ビーフシチューのようなチョコ―レート色をした鍋の中には〃ゴロゴロ〃とした野菜が〃ぐつぐつ〃と煮込まれていました。
それは僕にとって懐かしのふるさとの味 名古屋名物の〃味噌おでん〃でした。

一方 横浜の明治元年(約100年前)創業の老舗(しにせ)料亭でも〃味噌おでん〃のように赤みそで〃こてこて〃に煮込まれた〃牛鍋〃と言う料理がありました。
赤々としたサイコロ状の牛肉は客の目の前で煮込まれて行きます。出来上がったその料理は〃牛の角煮みそ仕立て〃と言った感じです。

その店では なんと100年以上前から変わらぬ味を提供し続けているそうです。

実は当時の日本は仏教の教えから天武天皇の食肉禁止令が発令されていました。そして実に千年以上にわたって肉を食べる習慣がなかったそうです。
そのためその牛肉料理はヘビやカエルなどのゲテモノ料理の部類に属(ぞく)するそうです。それにしても日本人が約千年間もベジタリアン(※魚介類は別)だったとは知りませんでした。

恐らく鶏や豚をふんだんに使った中国料理(※中華料理も含む)も昔の日本人には受け入れられなかったのでは と思います。
ちなみに中国の広東省には海鮮料理を作らせたら中国一と言う〃潮州(ちょうしゅう)料理〃があります。この料理なら昔の日本人でも口にあったと思います。

潮州料理は東南アジアの華僑の間ではよく知られているそうです。僕は広東省の海沿いの町の屋台で潮州料理のエビ刺身を食べた事があります。
どれも日本酒に合いそうな料理ばかりでとっても美味しかったです。ただ残念ながら日本では潮州料理はあまり浸透(しんとう)してないようです。

そして日本人の味覚が大きく変わったのは戦後(約75年前)になってからでした。
戦後 日本では肉の消費量が増え日本人の味覚も〃あっさり〃から〃こってり〃が好まれるようになって行きます。

そんな頃 誕生したのが豚骨ラーメンや札幌ラーメンと言った日本のラーメンや焼き餃子でした。
恐らく横浜中華街の中国人コックもこれら日本発祥の中華料理に大きく影響を受けた事でしょう

新鮮な魚介をふんだんに使った潮州料理(広東地方)あっさりした味付けが特徴!
横浜の伝統料理〃牛鍋〃
名古屋名物の味噌おでん

ーーーーーこのあと日本の中華料理と横浜中華街の中国料理がガチンコで勝負します。果たして勝敗の行方は? 

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