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およそ100年前 異国情緒あふれる横浜の港町は今とは一味違った雰囲気を造り出していました。
しかしその明治 大正の古き良き景色も一瞬にして消し去る大惨事が今まさに起ころうとしていたのでした。

1923年(大正12年)9月1日その日も横浜港では朝から多くの船で荷物の積み下ろし作業が行われていました。
取り分けそこにいる商売人たちは皆 商売繁盛(はんじょう)と言ったところでした。

しかしその日は貿易以外にもう一つ活発に活動している不気味な物体がありました。それは赤く〃ドロドロ〃に溶けた地下のマグマでした。
そして間もなくそのマグマの圧迫(あっぱく)に耐(た)えかねて地面が大きく動こうとしてました。

さて横浜港では予定より早く仕事を終えた人たちがいつもより早く昼食を取ろうとしてました。
そして作業員が沢庵(たくわん)を口に入れた 次の瞬間 地下からの渾身(こんしん)の一撃が〃ドカーン〃と突き上げて来ました。

そうです それは関東地方を襲った首都直下型地震〃関東大震災〃の発生でした。横浜は東京よりも震源地が近かったため揺れも東京より大きかったと言われてます。 
そして開港以来 約60年間 明治 大正と築かれて来た横浜の町は一瞬のうちに瓦礫(がれき)の下に埋もれてしまいました。

しかしその震災は新たな誕生を生む〃きっかけ〃になったのでした。そのとき多くの欧米人は帰国し代わりに横浜の中心地に引っ越してきたのは多くの中国人たちでした。
その時の復興からの再建それが〃横浜中華街〃の初めの一歩でした。

また今でも横浜の地下には約100年前の多くの遺跡が関東大震災が起こる直前の状態で残っているそうです。

貿易で栄える横浜港の様子
横浜開港の様子(約160年前)
関東大震災直後の横浜の様子(約90年前)

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ーーーーーこのあと横浜中華街の大通りで行われた旧正月〃春節しゅんせつ〃の様子をお伝えします。 

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