テスト

さあ秩父夜祭(ちちぶよまつり)も大いに盛り上がって来ました。
そして秩父市内の多くの看板と店が並ぶ繁華街では大勢の見物客が今か今かと祭りの神輿や屋台がやって来るのを待ってました。

そこへ一番手にやって来たのはやはりあの優勝候補の神輿でした。
そしてそのまま優勝候補チームが逃げ切り優勝かと思われたのですが..しかし世の中そんなに甘かったら今頃 地球はアリの惑星になっているところでした。

その後その神輿には数々の試練が待ち受けているのでした。神輿が繁華街に突入すると道幅は一気に狭くなります。すると あろうことかその神輿は急にピタリと止まってしまいました。

それは間違いなく神輿の故障でした。それまで順調に行っていただけに本当に悔やまれる敗北でした。
すると今まで祭り会場を盛り上げてきた太鼓や笛の音も寂しく止まってしまいました。そして見物客はその神輿に向かって一斉に手を合わせ拝みだしました。

神輿の復活を願う者または念仏を唱える者 人の思いは様々です。するとその祈りが通じたのか神輿がゆっくりと動き出しました。

実はそこは第一の難関 狭い路地の急な曲がり角の手前でした。そのため神輿と神輿の担ぎ手は精神統一のためそこで一旦停止をしたのでした。

さあここからは神経を使う作業のため呼吸禁止です。皆さんもどうか息を止めてご覧下さい。
そして神輿の担ぎ手も一斉に息を止め慎重に慎重を重ね〃ゆっくりゆっくり〃と狭い路地を曲がって行きます。息を殺すとはまさにその事を言うのでした。

さらにそのルールは厳しく少しでも神輿を壁や電柱にぶつけたら失格となります。そして弁償です。
緊張のあまり喉がカラッカラになり唾(つば)をグイッと飲み込んだそのとき やっと神輿は何とかうまく頭部分を曲がり切る事が出来ました。

そして神輿のお尻部分も壁すれすれところを通りながらも何とか曲がり切る事に成功しました。すると繁華街の会場では見物客からの拍手と大歓声の雨あられでした。
気づくと僕の手と脇は汗でびっしょりになってました。

急カーブを曲がり切れなかった神輿や屋台は無残にもこんな姿に!
秩父市の繁華街にやって来た神輿 (1)
秩父市の繁華街にやって来た神輿 (2)

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