テスト

金龍山(きんりゅうざん)の表札が掲げられた雷門には大きくて偉大な赤提灯が吊り下げられています。大体の人はその雷門を難なく通過することが出来ます。
しかし極まれにやましい事をしている人や過去に悪い事をして雷神様へそを取られた人は通行を拒否される事もあるそうです。

悪い奴は絶対にこの門をくぐらせないと見張っているのが門番でもある2匹のです。門の右側に堂々と立っているのが風神で そして左側でにらみを利かせているのが雷神です。
そしてその顔には浅草のりのような黒くて太い眉毛(まゆげ)はついてます。この太い眉毛には雷神の強い意志と責任感を現しています。

そしてその眼光の鋭さは絶対に見落とさないとの意識の現れです。

そのギョロッとした目玉は顔から飛び出し今にも落ちそうになってました。それを見ていると思わず接着剤を使ってくっつけたくなります。
さらにまんじゅうのように膨らんだ鼻とあごに挟まれた口は大きくひん曲り〃へ〃の字口になってます。

なぜ雷神はこれほどまでにすごみのある顔つきになってしまったのか?それは雷神の過去に起こった大事故に大きな関係がありました。

今ではとても信じられませんがその昔 雷神は非常に穏やかで涼しい顔をしていたそうです。しかしその顔つきが一転する大事故が発生してしまいます。
それが今から約160年前の幕末に発生した大火災です。その火災により雷神は頭だけを残して胴体部分を無残にも焼失してしまいます。

その数十年後 雷神は職人の手により見事にその体を取り戻します。さらに火災から86年後の1960年 今度は色着け作業により以前のような元気な肌の色を取り戻します。
これで見事に雷神復活と誰もがそう思ったのですがその雷神の表情だけは以前とは比べ物にならないほど変わり果ててしまいました。

雷神大火に襲われたときのその熱さに耐える苦痛がそのまま表情となりまさに鬼のような形相(ぎょうそう)〃になっていたのでした。
そしてその苦痛に満ちた表情だけははいくら優れた職人が修復しても一向に治りませんでした。

その18年後には雷神の仲間でもある天龍像と金龍像が造られその2体の像は雷門の後方でにらみを利かせる事となりました。

1 雷神はその昔このような涼しい顔をしていたそうです。

2 しかしその後大火災に見舞われます。
3 そしてついにこんな顔になってしまいました。

ーーーーこのあとあの浅草名物のお菓子を発明した力持ちの名物おばあちゃんが登場します。

つづきをどうぞ