テスト

福島県内の焼き肉店の入り口では赤くて大きな牛が〃いらっしゃいませ〃と頭を上下に振りながらベコベコとお辞儀をしてました。
さらにお土産物売り場の民芸品コーナーでもネズミほどの大きさの赤い牛が群となり頭をベコベコと上下に振っていました。

そのベコベコとお辞儀をする礼儀正しい赤い牛は福島名物の〃赤べこ〃でした。また〃赤べこ〃の顔をよく見ると赤い〃だるま〃のようにも見えます。
牛の事をこの地方の方言でベコというそうです。そして赤い牛(ベコ)がベコベコと頭を下げる様子からそのおもちゃに〃赤べこ〃という名前が付いたそうです。

今からおよそ1200年前 福島県のある川の向こうには円蔵寺というお寺がありました。そのお寺では今度お堂を建てる事になってました。
そこでお堂を建てるのに必要な材木を川の上流の村からもらい受けていました。しかしお堂を建てるにはその材木を川の向こうまで運ばなければなりませんでした。

お坊さんはたいそう困り果てていたそうです。そこへ現れたのが筋骨隆々のたくましい牛軍団でした。牛は軽々と木材を持ち上げ川を泳ぎ向こう岸まで木材を運んでいったそうです。
しかし川の流れは速くそのとき次々と牛が倒れていきました。青や黄色さらには緑など様々な色の牛が倒れていく中 最後に残ったのが赤色の牛でした。

そしてその赤牛のおかげで木材は全て川の向こうのお寺の近くまで運ぶことが出来ました。そのときの礼儀正しい赤牛が〃赤べこ〃のモデルになったそうです。
そしてその赤色には魔よけの効果もあるそうです。

挨拶のときお礼を言うときどんな時でも必ずお辞儀をいたします。