(浅草寺５)万能おばあちゃんの登場！

その昔　浅草には いろんな能力に優れた万能おばあちゃんいました。そしてそのおばあちゃんが生前　作り続けてきた甘いお菓子は今では浅草の名物の一つとなってます。

今から数百年前のある日 江戸は大荒れの天気に見舞われ黒く厚い雨雲が近づいて来てました。そしてその黒い雲の上では黄色く光ってました。
さらにその雷雲からは猛獣(もうじゅう)の唸(うね)り声のような〃ゴロゴロ〃と不気味な音が響いてました。

そして一瞬　空が〃ピカリッ〃と光ったと思った次の瞬間〃ビシャン〃と大きな雷が江戸の町に落ちました。
すると江戸のあるお寺の境内からモクモクと煙が上がって来ました。さらにその煙に近づいてみると なんと雷が落ちたその場所(爆心地)は浅草寺(せいそうじ)の〃雷門〃でした。

それにしてもまさかあの雷神(らいじん)様が鎮座(ちんざ)する雷門が落雷に合うとは夢にも思いませんでした。しかしそのとき幸いにも建物と赤提灯は無事の様でした。
ところが　そのとき雷門の建物の中から苦しそうな　うめき声が聞こえて来ました。それは落雷をもろ真(ま)ともに食らった大男が横になって倒れてました。

しかも　なんとその大男とは　まさか まさかのあの〃雷神様〃でした。この世の果てか？雷神様が雷に打たれるとは信じられない出来事が起こってしまいました。

しかしそこに雷門の隣で〃甘いせんべい〃(※のちのヒット商品)を売っていた〃おばあちゃん〃が救世主のように現れました。
すると　なんとそのおばあちゃんは横になった雷神像を軽々と持ち上げ起こし上げました。

それ以来このおばあちゃんは　みんなから雷神像を起こした　つまり〃かみなり〃を〃おこした〃と言う事で〃雷おこし〃と呼ばれるようになりました。

ーーーーーーーこのあと雷おこしおばあちゃんは天気予報の商売を始めます。つづきをどうぞ